目に見えない傷 ドメスティック・バイオレンスを知り、解決するために

  • みすず書房 (2020年6月18日発売)
5.00
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784622088967

作品紹介・あらすじ

ドメスティック・バイオレンスは世界中で深刻な被害をもたらしている。けれども、何が問題の本質なのか、そもそも何が起こっているのか、理解されているとはいえない。
著者は、被害者、加害者、双方の家族、支援組織のアドボケイト、警察官などに会い、話を聞いていく。ひとは被害者に「なぜ逃げないのか」と問うが、被害者は加害者といることを選択しているのではなく、現行制度のなかで最大の警戒をしながら動いている。加害者はパートナーの日常をコントロールし、力を喪失させる。制度の隙間は事態を深刻化させる。取材するうち、そうしたことが分かってくる。
警察、支援組織、法執行機関という、異なる価値観に基づく組織の連携をどうとるか。DVの危険度を判定する基準をどうつくり、共有するか。被害者が仕事や人間関係を失わずに生活をするためのプログラムとは。
何年もかけた取材によって、外からは見えにくいDVの実態を明らかにし、解決への糸口を示した本として、アメリカで高い評価を得た。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 目に見えない傷 レイチェル・ルイーズ・スナイダー著 米の事例に探るDVの実相 :日本経済新聞
    https://www.nikkei.com/article/DGXKZO62419480X00C20A8MY5000/

    目に見えない傷:みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/08896.html

  • ふむ

  • つながり:
    『社会的弱者にいない 自治体法務』
    『52ヘルツのくじらたち』


    目に触れにくいドメスティック・バイオレンスの実態を調査し、その解決策を探る。被害者、加害者、支援活動の取材により、従来見逃されてきた問題のポイントが浮上する。刊行直後から高い評価を得ており、2019年『ニューヨーク・タイムズ』ベストブック10などに選ばれている。何年もかけて取材をしてDVの内側を探り、社会全体で受け止める問題だと真摯に問う、渾身のノンフィクション。

  • しんどくて読み切れない

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

ジャーナリスト。アメリカン大学准教授。『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』『ニューヨーカー』『ワシントン・ポスト』などに寄稿多数。著書に『放浪のデニム』(矢羽野薫訳、エクスナレッジ、2007)などがある。『目に見えない傷』でJ. Anthony Lucas Work-in-Progress Awardを受賞(庭田よう子訳、みすず書房、2020)。

「2020年 『目に見えない傷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

レイチェル・ルイーズ・スナイダーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×