パウラ・モーダーゾーン=ベッカー 初めて裸体の自画像を描いた女性画家

  • みすず書房 (2020年7月18日発売)
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (600ページ) / ISBN・EAN: 9784622089155

作品紹介・あらすじ

私は私、そして
もっともっと私になりたいと思っています。
子ども、病いをもつ人、老農婦、母と子、花、そして裸の自画像を描き、画家になることと女性であること、母になることの自然を生きようとしたパウラ。儚くも大胆な31年の生を描く、決定版伝記。



「私たちはいっしょに話をしても、いちばん奥深いところまでは話しません。そこでときどきはどちらかが相手に花のことを話さなければならないのです、深い深いところに咲いている花のことを。」
(兄クルト宛ての手紙、1900年4月26日付)

「ところで私は、自分がどうサインすればいいのか、まったく見当がつきません。私はモーダーゾーンではありませんし、もはやパウラ・ベッカーでもないのです。私は私です、そしてもっともっと私になりたいと思っています。」
(リルケ宛ての手紙、1906年2月17日付)

ドイツ人女性画家として、現代絵画(モデルネ)への扉を自らの手で開いたそのとき、31年の生を閉じた、パウラ・モーダーゾーン=ベッカー(1876-1907)。
アカデミーを離れ、自然を師として、自分たちの芸術を志す芸術家たちのコロニー、ヴォルプスヴェーデの一員となったパウラを、運命的な出会いが待っていた―――〈魂の姉妹〉となる彫刻家クララ・ヴェストホフ、詩人ライナー・マリーア・リルケ、夫となる画家オットー・モーダーゾーン。芸術に身を捧げることを自らに誓い、描いて、描いて、描いて生きたパウラは、死の瞬間、母となり、革命的な女性画家となっていた。
死後、アトリエで見つかった二千点あまりの絵と、多くのドイツ人に愛読されつづける『手紙と日記』の声に耳を澄ませ、短くもひたむきに生ききった生涯を描きだす。

カラー作品32点、「訳者補注」「パウラ・モーダーゾーン=ベッカー受容史」を付した、質量ともに充実の決定版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 名は聞いたことがなかったが、その自画像は奇妙なぐらい心に残った。ボイス『パウラ・モーダーゾーン=ベッカー』藤川芳朗訳 - みすず書房
    https://www.msz.co.jp/topics/08915/

    パウラ・モーダーゾーン=ベッカー:みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/08915.html#more-a1

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00284917

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1943年生まれ。大学で歴史、哲学、社会学を学び、出版社勤務を経て著述活動へ。著書に『ドイツの家族生活』(1980、新版2006)、『故郷と地獄――ユダヤ人とヨーロッパ二千年』(1996)、『パウラ・モーダーゾーン=ベッカー』(2007〔藤川芳朗訳、みすず書房、2020〕)、『新しい女性たち――帝国内の革命1900-1914』(2015)等のほか、中世の神秘家で自然研究者のビンゲンのヒルデガルト、近世の画家で虫類の研究家で工房経営者のマリーア・S・メリアン、ロマン主義時代の詩人ドロステなど、ドイツの傑出した女性たちの評伝を数多く上梓。ヨーゼフ・ボイスは大叔父に当たる。ケルン市在住。

「2020年 『パウラ・モーダーゾーン=ベッカー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

バルバラ・ボイスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×