ウイルスの世紀――なぜ繰り返し出現するのか

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 98
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622089261

作品紹介・あらすじ

エボラ、SARS、そして新型コロナウイルス。過去60年間に出現した数々のウイルスを振り返る。人類はワクチンや治療薬などのさまざまな対応策を構築してきたが、その一方で、現代社会のあり方そのものが新たなウイルスを出現させ、感染を拡大させているという見方もできる。近年のウイルスと人間の関係を俯瞰しつつ、Covid-19の出現を見直す。今後も新たなウイルスが繰り返し人間社会に出現することを警告する書。

感想・レビュー・書評

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  • 前半は、過去の様々なウイルスとの戦いの歴史。多くの人の犠牲の上に、少しずつ「新型ウイルス」の恐怖を薄めて来たことがわかる。

    HIVでは、不幸にして患者に使用した注射器の針で指を刺してしまって感染したケースをしばしば耳にし、今回のコロナでは、ウイルスのついた何かに触れた手で、目や口などの粘膜に触れることが主要感染原因のひとつとされるが、患者の涙を拭いたティッシュに触れただけで感染するものもある。涙も体液なのかという感じ。

    根絶に成功した天然痘は極めて特殊な要因が重なった(人のみに感染、変異が少ない、抗体が強力)いわば特殊ケース。自然界の動物を宿主とするウイルスについては、根絶はほぼ不可能ゆえ、いかに共生できるかを考えるしかないと。

    「#ウイルスの世紀」(みすず書房、山内一也著)
    Day258


    https://amzn.to/2HxrQDv

  • コロナウイルスが体内で増殖する段階と、ワクチンや薬(世界各国で臨床試験中)がどの段階の活動を阻止するものなのかの図が参考になった。
    ウイルス蛋白を作るために、長いポチリペプチド鎖をカットしていく作業は、こねたパン生地を伸ばしてカットして…ってパン焼いてるみたい。
    エマージングウイルスの歴史を見ていると、コロナよりエボラのほうが怖いやと思って、断然気が楽になった。

    ウイルス学生き字引の山内氏であっても、mRNAワクチンの開発スピードは「目を見張る」ほど速いと感想を述べていた。

  • 人類は多くのウイルスと戦い、そして共存してきた。ウイルスと人類の歴史を紹介しながら、本来は動物固有のウイルスが、いかにして人間を襲うようになるのかを分かりやすく解説している。新型コロナウイルスが社会構造の変革をもたらしている現在、是非、一読してもらいたい。

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000943729

  • 2月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    http://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003530541

  • エマージング ウィルスがどのように発生するのか、なぜ発生し続けるのかその疑問に答えてくれる。
    野生動物のリスクは非常に大きい。世界的なもっと厳しい規制が必要である。
    それにしても新型コロナの非常に優れたワクチンがこんなにも早く実用化されたことは、この問題に関し明るい未来を予感させる。

  • 東2法経図・6F開架:493.8A/Y39u//K

  • 2階書架 : WC500/YAM : 3410165385
    https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/webopac/BB50290800

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著者プロフィール

1931年、神奈川県生まれ。東京大学農学部獣医畜産学科卒業。農学博士。北里研究所所員、国立予防衛生研究所室長、東京大学医科学研究所教授、日本生物科学研究所主任研究員を経て、東京大学名誉教授、日本ウイルス学会名誉会員、ベルギー・リエージュ大学名誉博士。専門はウイルス学。主な著書に『ウイルスと人間』(岩波書店、2005)『史上最大の伝染病 牛疫 根絶までの四〇〇〇年』(岩波書店、2009)『ウイルスと地球生命』(岩波書店、2012)『近代医学の先駆者――ハンターとジェンナー』(岩波書店、2015)『はしかの脅威と驚異』(岩波書店、2017)『ウイルス・ルネッサンス』(東京化学同人、2017)『ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在』(みすず書房、2018)『ウイルスの世紀――なぜ繰り返し出現するのか』(みすず書房、2020)など、主な訳書にアマンダ・ケイ・マクヴェティ『牛疫――兵器化され、根絶されたウイルス』(みすず書房、2020)、主な監訳書にエド・レジス『悪魔の生物学――日米英・秘密生物兵器計画の真実』(柴田京子訳、河出書房新社、2001)など。

「2020年 『ウイルスの世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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