テナント

  • みすず書房
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本棚登録 : 78
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622089759

作品紹介・あらすじ

1970年冬のニューヨーク、再開発で立ち退きを迫られながら、新作完成まではと居座るユダヤ系作家レサーはたったひとりの住人(テナント)のはずが……空き部屋から聞こえるタイプライターの音。もうひとり、だれかが書いている! 黒人ウィリーとの物書き同士の凄惨な対決がはじまる。激動の時代にマラマッドが挑戦したサイケデリックな異色作を、半世紀後の今日に向けて初紹介。
「『テナント』はアメリカの文学の歴史においてターニングポイントになっており、文学にアイデンティティー・ポリティクスが台頭してきたこと、〈純粋芸術〉の可能性への信頼がなくなってきたことの始まりを示している」(アレクサンドル・ヘモン)

感想・レビュー・書評

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  • マラマッド『テナント』 訳者あとがき(抄録) | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/news/topics/08975/

    テナント | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/08975/

  • 私にとってマラマッドと言えば、大学1年の語学の授業で読んだ「マジックバレル」。果てしなく広がって見えた自分の未来に不吉な呪いをかけられたような、それでいて仲間を見つけてちょっとほっとしたような、強烈な感覚を今も覚えている。その後、短編集も読んだかもしれないが微塵も覚えていないし、ナチュラルとかも読んでない。なのに好きな作家のひとりだったかのような錯覚に陥りがちな謎の存在感、それがマラマッド。今回、ユダヤ人と黒人の作家のバトル、みたいなあらすじにひかれて、新しく訳されたこれを読んでみたが、ちょっと凄いグルーヴを感じる箇所と微妙にだれる箇所の落差があって。作家としか生きられない作家の業(ごう)ってこういうものかー、っていうのは良かった。あと今でいうラップバトル?になだれこむあたりもスリルがあった。あえて書き残すが、「イク」とか「アヘアヘ」って訳語使うのすごいな!当時のいわゆるグルーヴィってこういうことなのか?なかなか面白かったけど、私の中のマラマッドはマジックバレルのままでもよかったかな。

  • 初読だが、ここまで壊れているの?
    黒人対ユダヤ人これでいいのか???
    なんで引っ張り合いするかな。

  • 前に二冊位読んでいて、鬱々感溢れるユダヤ文学だけど、他の人達の書く感じとは違うなーと思ってたけど、この作品は、自分の抱えていたマラマッドっぽさを崩壊するような作品だった。なんとスヌープ主演にて映画化。書かれた時代が七十年代で、社会的に黒人が発言しだし、社会的に話題になっていて、マイノリティである作者の心情にヒットしたようだが、後書きのような、ユダヤ対黒人的な描写は特にかんじられなかったが。なんというか、軽い本。

  • 軽いトーンでポップなやりとりが楽しい場面もありながら、あんまりな結末だと私は思った。
    ちょっとユーモラスでちょっと寓話みたいなところが好きなマラマッドの短篇の、あの感じとは違う。

  • 最後がちょっと難解というか意外というか。

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著者プロフィール

1914-1986。ユダヤ系ロシア移民の子としてニューヨークのブルックリンに生まれる。学校で教えながら小説を書き、1952年、長編『ナチュラル』でデビュー。その後『アシスタント』(57)『もうひとつの生活』(61)『フィクサー(修理屋)』(66)『フィデルマンの絵』(69)、『テナント』(71)、『ドゥービン氏の冬』(79)『コーンの孤島』(82)の8作の小説を書いた。また短編集に『魔法の樽』(58)『白痴が先』(63)『レンブラントの帽子』(74)の3冊があり読者は多い。

「2021年 『テナント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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