ヒューマニズムとテロル 新装版

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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622090212

作品紹介・あらすじ

自由主義陣営と暴力的な共産主義という図式が流布していた1947年に書かれた本書は、ベルリンの壁とソ連崩壊後に生きるわれわれに何を投げかけてくるのだろうか? 批判的考察の対象とされているのは、1940年代に書かれたケストラーの作品、そして1938年のモスクワ裁判である。今では遠ざかってしまった時代のこうした事柄をとりあげた本書を、しかし一貫して流れているのは「暴力とは何か」という、まさに今日的な問題である。

「絶対的非暴力は結局のところ、すでにでき上がった世界、それもうまくでき上がった世界という観念に立脚している。」
「われわれは純粋さと暴力のあいだで選択するのではなく、多様な種類の暴力のあいだで選択するのである。われわれが受肉している限りで、暴力とはわれわれの宿命なのだ。」

こうしたメルロ=ポンティの言葉は、かつてないほど世界のそこここで暴力の遍在を感じざるをえない今、リアリティをもって読む者に迫る。
ケストラー作品について、またモスクワ粛正裁判についての情報を記した詳細な訳者解題、さらに附論として、シェーラー、マルセル、サルトル作の3編への書評を収める。

著者プロフィール

1908-1961。フランスに生まれる。1926年、エコール・ノルマル・シュペリュール入学、在学中サルトル、ボーヴォワール、レヴィ=ストロースらと知りあう。1930年、哲学教授資格試験に合格。その前年にフッサールのソルボンヌ講演を、1935-1939年には高等研究院におけるコジェーヴのヘーゲル講義を聴講。ルーヴァンのフッサール文庫に赴き、遺稿を閲覧したのは1939年。第2次大戦中は従軍・レジスタンス活動を経験した。1945年、学位論文として同年刊の『知覚の現象学』および『行動の構造』(1942)を提出。1946年、サルトルらとともに『レ・タン・モデルヌ』創刊。1948年、リヨン大学教授、1949年、パリ大学文学部教授を経て1952年、コレージュ・ド・フランス教授に就任。1961年没。著書『ヒューマニズムとテロル』(1947)『意味と無意味』(1948)『弁証法の冒険』(1955)『シーニュ』(1960)ほか。没後『見えるものと見えないもの』(1964)『世界の散文』(1969)、コレージュ・ド・フランス講義録などが刊行されている。

「2021年 『ヒューマニズムとテロル【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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