味の台湾

著者 :
  • みすず書房
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感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622090458

作品紹介・あらすじ

担仔麺に小籠包、臭豆腐、茶葉蛋、豆花…。台湾を代表する現代詩人が民間に根づいた食べものを題目に冠し、その味わいを綴る六十篇。

感想・レビュー・書評

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  • 台日文学交流フォーラム 『味の台湾』刊行記念  焦桐氏×池澤春菜氏ライブトーク 開催決定|台北駐日経済文化代表処台湾文化センターのプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000042392.html

    台湾飲食文学のバイブルを日本語版オリジナル構成で | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/news/topics/09045/

    味の台湾 | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/09045/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      歴史刻むソウルフード 亡妻を思う [評] 酒井充子(映画監督)
      <書評>味の台湾:北海道新聞 どうしん電子版
      https://www.hok...
      歴史刻むソウルフード 亡妻を思う [評] 酒井充子(映画監督)
      <書評>味の台湾:北海道新聞 どうしん電子版
      https://www.hokkaido-np.co.jp/article/625091?rct=s_books
      2021/12/20
  • 中華の食の華やかな多彩と深い文化を伝える『中国くいしんぼう辞典』も楽しかったが、台湾の詩人の手になるこちらは、この国の複雑な歴史と、また著者の亡き妻への想いをからめて綴られており、そこはかとなく漂う哀しみや苦みが全体を引き締め、格調すら与えているようだ。
    ああしかし、調理と美味を表現する言葉の広さ豊かさ!
    チマキを縛るには「まるで初恋の相手の手を握るように、柔らかく、だがしっかりとしめていく」。
    豚スペアリブのスープから出汁の生姜や葱は捨て、「ただ大根だけが残って、明星が月に寄り添うように、白く清らかに姿を現すのだ」。
    少食のくいしんぼというタチの悪い食い手の私ですが、こんなふうに食を表せたらなあ。
    いやいや、美味を追うだけの書物ではないですよ。 
    米干(幅広の米麺)が雲南に根づく事情を探れば過去の内戦に行きつき、夜市の栄枯盛衰を見れば発展する台湾が捨てていかざるをえない風情への嘆きを感じる。
    そしてそして、出会った頃の妻と食べたスナック、岳母の絶品の手料理、子育ての食事の思い出、妻の看病を支えた味、そして、彼女を偲びつつ食べるもの…亡き人への食を通じたラブレターでもあって心に迫る。
    何を食べたかじゃない、誰と食べたかだとは言いますが、大切な人と一緒にする食事をより丁寧に味わい大切にしていきたいと思えたのでした。

  •  元は2015年に台湾で出版された食のエッセイ集。著者は台湾の文学者だ。
     台湾の食を扱うが、当然ながら豆花など大陸特に南部と共通するものが少なくない。更に、日本語由来の甜不辣と黒輪(オーレン)、国民党老兵が伝えた川味牛肉麵や雲南・タイ・ミャンマー風味の米干のように、台湾近代史との関連もある。著者はそれらを「文化的混淆」「外省人の故郷の味は既に内面化されて台湾の味となった」とする。
     著者自身の人生をうかがわせる内容も多い。大学入試に落ちた失意の若い頃、癌を患い既に他界した妻、50年ぶりに再開したがまた疎遠になり他界した兄、などほろ苦い。人生とは茶葉蛋のようなもの、苦味、甘さ、渋み、楽しみがしみこむ、との記述が意味深い。

  • 詩人である著者が魯肉飯や麺線、刈包など台湾の食べ物をネタに綴るエッセイ集。閉店してしまっているのもあるものの、実在のお店が登場する。いつの日か台湾に行く時を考え、ゴーグルマップでお店の場所を見ながら読むと楽し。

  • 台湾料理とは◯◯である、という固定観念はないが、魯肉飯や小籠包だけを指すのではない。現地で生まれたものから大陸から伝来したものまでありとあらゆる「台湾の味」が紹介されているこの本を読むと、遥か昔に台湾で初めて食べた料理の味を思い出されてもうたまらなかった。そして食は一緒に食べた人や愛する人との記憶も思い出させてくれることも実感するし、食から台湾人の生活や歴史も見える。グルメ本とライフヒストリーと民俗学がミックスされたような1冊。

  • 〈一〉担仔麵 肉臊飯 白斬鶏 肉円 虱目魚 米粉湯 木瓜牛奶 焼肉粽 芒果牛奶氷 ?仔麵
    〈二〉四臣湯 鱔魚麵 白湯猪脚 鹹粥 緑豆椪 蚵仔煎 羊肉爐 客家小炒 封肉 鹹湯円
    〈三〉棺材板 甜不辣 炸排骨 紅糟焼肉 紅蟳米糕 爆肉 烏魚子 台湾珈琲
    〈四〉小籠包 臭豆腐 川味紅焼牛肉麵 永和豆漿 米干 蚵? 猪血湯 貢糖
    〈五〉仏跳牆 麻油鶏 牛舌餅 魚丸湯 阿給 鴨賞 米篩目 排骨湯 茶葉蛋 文山包種茶 焼酒螺 貢丸湯 桜桃鴨 豆花
    〈六〉鳳梨苦瓜鶏 生炒花枝 菜脯蛋 黒白切 冬瓜茶 橘醬 麵線 葱抓餅 枝仔氷 刈包

  • 台湾の現代詩人による、食エッセイ。台湾料理の豊かな表現に圧倒された。

  • コロナが終息したら、台湾に行きたいという友人に譲った。

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著者プロフィール

詩人、文学者、編集者。1956年台湾高雄市生まれ。本名葉振富。台湾を代表する現代詩人の一人であり、詩とレシピを融合させた詩集『完全強壮レシピ』(台北:時報出版、1999年。邦訳書は池上貞子訳、思潮社、2007年)を発表以来、台湾の食文化に関する研究・執筆を進める。出版社「二魚文化」を立ち上げ、台湾で発表された飲食についての散文を年度ごとに編集・出版。また国立中央大学中国文学科で教える教授としての顔も持つ。詩集・散文・研究書も含め著作多数。近著に野菜と果物に関するエッセイ『蔬果歳時記』(2016)、二人の娘との日々を書いた『為小情人做早餐』(2020)など。

「2021年 『味の台湾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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