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- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622095187
作品紹介・あらすじ
「本書の考察の的は、生物的なものと文化的なものとの関係、主体性と社会との関係、記号と対象物との関係、象徴と思考との関係、さらにまた言語内分析の諸問題なのである。したがって、他の分野でのことばの重要性を見いだしている人ならば、言語学者というものが、自分の問題としてみずからに問いかけるに至った疑問のいくつかにどのようにとり組んでゆくものかをご覧になるであろうし、またおそらく、ことばの結構こそ、あらゆる記号体系を限定するものであることに気づかれることであろう」
本書は、ロマーン・ヤーコブソンと並ぶ現代言語学の雄、エミール・バンヴェニストの代表的論文21編を収め、真の創見に満ちた彼の言語学的思想と方法を遺憾なく示すものである。ソシュールの学統をうけ継いだバンヴェニスとの言語学は、ときに専門的・特殊的であっても、決して人間と社会から遊離することはなく、また他の人間諸科学—文化人類学、社会学、歴史学等との連関を絶つこともない。その言語学は狭い専門領域に自閉することなく、フロイトやモース等の思想をも視野に収める広大な知的地平をカバーしている。最近の言語理論に関する簡潔な展望からソシュールの歴史的意味、コミュニケーションの問題、構造と分析、さらに統辞機能、語彙と文化まで、現代の言語学をめぐる《諸問題》をあつかった本書は、今日の《人間と言語・文化》をかんがえる上で必須の一冊であろう。
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