奴隷会計 支配とマネジメント

  • みすず書房 (2022年8月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784622095248

作品紹介・あらすじ

「現代マネジメント技術は、カリブ海やアメリカ南部のプランテーションではなく、イングランドや工業化したアメリカ北部の工場で発達したと通常は語られる…ローゼンタールによればそれは誤りだ。アメリカ南部とカリブ海の奴隷所有者は、北部よりずっと以前に、先進的なマネジメントと会計技術を用いていた。その技術は今でも現代ビジネスで用いられている」
(marketplace.org)

「マネジメント、データ、現代的会計手法の暗黒史に関心をもつ万人が読むべき書」
W・ケイレブ・マクダニエル(ライス大学)

「自由市場経済についての常識的なナラティブを、一挙に打ち砕く」
マーティン・マイアズ(『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』)

「資本主義は自由市場を本質とするだけではない。それは奴隷の背のうえに築かれたものでもあるのだ」
(『フォーブズ』誌)

奴隷制と会計技術の、わかちがたい関係を、豊富な帳簿史料で実証した画期的研究をついに邦訳。

「私たちはモノをつくる労働者がなかなか見えない世界経済に生きている。距離と定量的な経営がこの流れを助長し、資本主義と自由という前提はこれを隠すのに一役買っている。「自由」貿易にしても「自由」市場にしても、人間の自由とのあいだに必然的な関係はない。それどころか、プランテーションの奴隷制の歴史は、その逆が真実でありうることを示している」
「快適な会計室に身を置く者にとって、人間の数を単に紙の上の数字と見なし、男、女、子供をただの労働力と考えるのは、恐ろしくなるほど簡単なのである」
――本文より

感想・レビュー・書評

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  • 人的資産をどのように管理していたのか?
    北部の稼働の不安定な自由民と異なり、異動転換が自由で必要に応じ補充や売却が可能な安定した労働力、非在住所有者への報告の為の統一管理書式の流通など、充実した環境で管理会計は発展する。
    奴隷の特殊性として、手放したくない対象に対しては、余人をもって代え難い個性として高値を付けたり解放を制限するなどしていたという。
    制度上の解放後も、体制上搾取され続け、ガントチャートと作ったガントが考えたのは、父が行っていた管理の新しい環境での展開。

  • 東2法経図・6F開架:336.2A/R72d//K

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著者プロフィール

(Caitlin Rosenthal)
カリフォルニア大学バークレー校歴史学部准教授。マッキンゼー・アンド・カンパニーで勤務後、ハーバード大学でアメリカ文明史の博士号を取得。その後、ハーバード・ビジネス・スクールのフェローを経て現職。專門は、ビジネスにおけるマネジメント慣行、情報技術、労務管理の史的展開。定量的手法と定性的手法を組み合わせて、ビジネス史、経済史、労働史を結びつけた視点から研究を行っている。2013年にはKroossビジネス史優秀論文賞を受賞、2016年にはUCバークレーでの「アメリカ資本主義史」講座が、同大学のアメリカン・カルチャーズ・センターのイノベーション・イン・ティーチング賞を受賞した。著書Cultural History of Business: The Age of Enlightenment (c.1650-1800)(共編、近刊)。

「2022年 『奴隷会計 支配とマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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