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本 ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784622096122
作品紹介・あらすじ
待望の日本語版新版(原著第IV版、50周年記念版の全訳)。
科学とは何か、知識の進歩とは何かについての固定観念を抜本的に塗り替え、「20世紀の最も影響力の偉大な本」に数えられる名著である。新版は半世紀ぶりの〈新訳〉であり、クーンの論述が細部まで丹念に掬い上げられた。また、新しい読者への案内としてI・ハッキングによる「序説━━五十周年記念版に寄せて」が巻頭に加わっている。
「通常科学」から「危機」へ、そして新しい「パラダイム」へ──世界観の変わり方をダイナミックかつ周到に語って世界を変えたクーンのヴィジョンが、21世紀的な解像度の訳文でよみがえる。
感想・レビュー・書評
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パラダイムとかパラダイムシフトという言葉はクーンの名前と一緒に知ってはいたけれど、
実際この本を読んでみて、思っていた内容とけっこう違った。
教科書で習うような古典を読んでみる良さはこういうところにもあると思う。
通常科学は、理論や価値観、模範例など(パラダイム)を共有する科学コミュニティにおいて、パズルを解くように、理論の確認を行っていて、本質的に新しい発見を目指すものではないが、
理論に合わないことが発見され、危機におちいることがある。
そうした中で革命のように、世界観を変えるような新たなアイデアが打ち出され、パラダイムの変化がおこる。
そうして、科学は累積的でない形で進歩していく。
科学ときくとだんだんに進歩してきたものというイメージがあるが、実際には、とびとびにというか、連続的でない形で進化してきたものといえるのかもしれない。
また時間をおいて読み返してみると発見のありそうな本だと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クーン代表作の新訳。論述の仕方に慣れるまでけっこう時間くいました。内容は、野家先生の『パラダイムとは何か』で解説されているとおりです。【2024年6月13日読了】
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2023I154 402/K
配架書架:A2 立志プロジェクト課題図書 -
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有名なパラダイムシフトについて書かれたものの新訳。とはいえ、原文なので、中身を理解するのはなかなか骨が折れた。科学の歴史は単線的な発展ではないこと、パラダイムの入れ替えによって進化してきたことが分かった。捨てられたパラダイムも科学的でないかと言われれば決してそうではないというのは興味深い点だった。
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パラダイムに関して科学の進歩を解説しながらの洞見
古典的名著だが、レベルの低い自分には、文章がまどろっこしく難しく感じた。 -
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金沢大学附属図書館所在情報
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https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BD02510229?caller=xc-search -
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科学は連続的・累積的に進歩するのではない。革命と呼べるような世界観の変化が、不連続に発生することで、未解決のまま残されていた問題の捉え方が変わる。パラダイム変換で進歩するのである。
自然を教師として自分の信念をも変えることができる、科学者という人たちは偉いと改めて思いました。 -
系・院推薦図書 総合教育院
【配架場所】 図・3F開架
【請求記号】 402||KU
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/468071
著者プロフィール
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