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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784622096269
作品紹介・あらすじ
「民間人を殺害し、森の空き地や田んぼの排水路に死体の山を築いていたのは地上部隊だけではなかったのだ。ヘリコプターが襲いかかった村では、数え切れないほど多くの人が恐怖に駆られて走りだし、結局はM60機関銃の掃射に切り裂かれて命を落とした。ミライ事件をはるかにしのぐ大規模殺戮では、通例、重火器が用いられ、事務的に淡々と死体が量産されていった。(…)
それがこの戦争の本質であり、ベトナムをテーマとする数万冊の書籍にほとんど描かれてこなかった真の姿なのだ」
4時間で500人以上の村人を虐殺したミライ(ソンミ村)事件は逸脱ではなかった。“動く者はすべて殺せ”という命令の下になされた軍事作戦の一部だったのだ。
国立公文書館資料の粘り強い調査や、事件にかかわった帰還兵や内部告発者、さらにベトナム人生存者へのインタビューによって、米軍と政府の施策がどれだけ多くの無辜の住民を殺し傷つけたか、そして軍司令部と国防総省はその事実をいかに隠蔽してきたか、いま初めて明かされる。
本書が2013年にアメリカで刊行されるや、「パラダイムシフトを迫る画期的な戦争史」「ベトナム戦争について書かれた最も重要な本」等々と絶賛され、優れた調査報道に贈られるライデナワー賞を受賞した。アメリカの戦争とはいかなるものか。生々しい戦慄とともに語られる戦争の真実。
感想・レビュー・書評
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2024年11月30日、グラビティでキーワード「ハーバード」で検索して過去に遡ったら読書の星で8/11に投稿してる人がいた。
「ハーバード大から研究助成を受けてる著者による(タイトルから衝撃的だが)『動くものはすべて殺せ』を読んでる。
ベトナム戦争の真相を書いた本。
消化しきれてないが、教訓?
・食品工場みたいにユダヤ人を扱ったナチスドイツが「狂気」だとしたら、ベトナム人に対するアメリカ人は「地獄の鬼」と表現できる。
・「透明になれる指輪があるのに使わない奴はいない」(人は悪いことがおとがめなしで可能なら必ずやる)ということを再確認できた。
・アメリカに戦争法は存在しない
民間人を文字どおり面白半分に殺害する記述がほぼ毎ページにあるのだが、なぜそういうことになるのだろう?
大きく3つの条件が重なれば、人間のオスは誰しも(もちろん日本人も)こうなるだろう
①対象民族に対するひどい侮蔑感情
②圧倒的な力の差(反撃されない)
③何やってもおとがめなし(見られない)
脱線するが、いじめが起きる構図もこれと同じだ。標的がいて、こっちの方が数が多くて、オトナの目がない。
構造の問題なんだ。
この本に出てくる光景に一番近いイメージは北斗の拳のチンピラだった。
こういうのを読むと結局、人間とは、動物とは、道徳とはという問題に還元されていく。
ただ、そこで「人権とは」にはならない。
道徳の歴史は人類の歴史と同じくらい古いが、人権には歴史がない。ということは人類に本質的なものではない。それはたとえば「根抵当権」や「参政権」が人類の生存の本質でないのと同じだ。
人がなかったことにできるものは、本来存在しないものだ。人権しかり、所有権しかり、紙幣価値しかり……
悩ましいのは、歴史が違い立場が逆であればベトナム人がアメリカ人に同じことをした可能性があることだ。
人間は、「万物の霊長」(笑)というよりは限りなく動物に近い。殴り、殺し、おかす。
欲望を抑えられない。
欲望に支配される水と肉の塊。」 -
私はなにが読みたかったのだろう。
結局のところ、
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