地衣類、ミニマルな抵抗

  • みすず書房 (2023年10月12日発売)
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本 ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784622096511

作品紹介・あらすじ

「本書は、地衣類を通じて、時や空間を超えて異なる世界あるいは文化を繋げようとしている。扉の先には、地衣類が紡ぎ出す様々な世界が広がっている。さあ、異国への旅が始まる。」
(大村嘉人)

「この本が打ち出したのは、一種の生物学的コミュニズムだった。時に「レプラ性」「膿疱性」「結節性」の生物として描かれ、植物でも、動物でもなく、単一体ですらない地衣類は、アイデンティティの分配規則を見直すように強いてくる。」
(エマヌエーレ・コッチャ)

「ヴァンサン・ゾンカは、まさに共生的な親密さのポプリを編み上げた。欲望と絶望のかさこそする表現が、ゆっくりと、控えめに、空気を呼吸するように、どのページにも忍び寄る。これほど題材に忠実な文学作品があっただろうか。地衣類の世界へようこそ!」
(ティム・インゴルド)

「地衣類は科学者のみならず、「共生」──ないし「寄生」──について考えるためのさまざまなきっかけを思想家たちに提供してきた。本書はそうした過去の言説にも立脚しつつ、人新世の時代における共生の問題をあらためて俎上に載せた、詩情豊かなエッセイである。」
(星野太)

感想・レビュー・書評

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  • 猛暑の東京で『地衣類、ミニマルな抵抗』の著者に会う | WEBみすず
    https://magazine.msz.co.jp/new/09651/

    Livre : Lichens. Pour une résistance minimale | Philosophie Magazine
    https://www.philomag.com/livres/lichens-pour-une-resistance-minimale

    CÔTE-D’OR. Vincent Zonca : « Le lichen permet de réfléchir différemment à l’écologie »
    https://www.bienpublic.com/science-et-technologie/2021/04/03/le-lichen-a-la-croisee-des-arts

    地衣類、ミニマルな抵抗 | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/09651/

  • フランス語をまじめにやっておけばよかった。きっととてもいい読書案内なんだろうけど。共生するものたち。共生することで種として成り立つものたち。アントワーヌエマーズを読んでみたい。

  • 地衣類について文学的、哲学的な表現も含めて解説された書籍。膨大な情報量でゆっくり読めると良かったけど読破するのは難しかった。でも日常の中にある地衣類に目がいくようになった。時間ができたら再読したい。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067733

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著者プロフィール

(みやばやし・かん)
1957年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。専門は19世紀フランス詩とベルギー仏語文学。主な訳書に、ソレルス『例外の理論』(せりか書房、1991)、ドゥルーズ『記号と事件 1972-1990年の対話』(河出文庫、2007)、ゲヴェルス『フランドルの四季暦』(河出書房新社、2015)、シャルル・ペギー『クリオ 歴史と異教的魂の対話』(河出書房新社、2019)がある。

「2022年 『私にぴったりの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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