アーレントから読む

  • みすず書房 (2024年1月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784622096726

作品紹介・あらすじ

全体主義のなかで考え続けたハンナ・アーレント。長期にわたって難民・無国籍者として生活し、全体主義がもたらした地上の地獄を同時代人として経験した。
想像を絶する人類に対する犯罪を生み出した体制の本質を、アーレントは現実に負けない仕方で理解しようとした。戦争が終わったあとも続く全体主義の余波、それが壊したもの、世界との関係、それでも世界を愛することは可能か。
いまアーレントから世界を見たら、何が見えてくるだろうか。「生きた屍」「難民になること」「世界喪失」「人と人のあいだに生きること」「政治と自由」「理解すること」「共に何かを行なうこと」というアーレントの言葉を道しるべに、一方で全体主義について、他方で人間の自由の条件について考え抜いた、アーレントの思考の現場を洞察する。混迷を深める世界を生きるための思想。

感想・レビュー・書評

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  • 「なぜ、違うものを許せないのか」 〜「今なぜ、ハンナ・アーレントを読むのか」矢野久美子氏講演会 | IWJ Independent Web Journal(2014.5.15)
    https://iwj.co.jp/wj/open/archives/139987

    矢野久美子教授の著書『アーレントから読む』が出版されました|フェリス女学院大学
    https://www.ferris.ac.jp/news/2024/01/1615.html

    矢野 久美子|フェリス女学院大学
    https://www.ferris.ac.jp/academics/teachers/international-exchange24.html

    アーレントから読む | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/09672/
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • アーレントを読み始めたのは、10年くらい前からかな?

    アーレントはとてもわかりにくい文章を書く人で、やはり解説書とか、研究書がないと理解しにくいところが多い。私がアーレントを読み始めた時は、日本人による解説は入門的なものしかなくて、研究書的なものは翻訳ものに頼らざるを得なかった。元々、わかりにくいアーレントを翻訳による解説を読んでも、あまりわかった気にはなりにくい感じがあった。

    この数年で、アーレントは日本でも人気の哲学者になったようで、日本人による研究書が追いつかないようなスピードでたくさん出ていて、嬉しいものの、とても読みきれない状況。

    それぞれに示唆の多い本が多いと思うが、矢野さんの本は、難解なアーレントをわかりやすく解説してくれているということを超えて、しみじみといいな〜と思う。

    この本のタイトルは、「アーレントを読む」ではなく、「アーレントから読む」ということになっていて、アーレントを通じて、私たちが今生きている世界を読み解こうというスタンスが伝わってくる。アーレントのキーワードを解説することを通じて、直接的に今起きている戦争や問題について論じているわけではないが、それらをみる視点を提供してくれているように思う。

    そして、その文章が等身大なもので、読者がそれをそのまま受け止めるのではなくて、自分の頭で考え始めるきっかけを与えてくれるようなものになっている。

    そう、アーレントは、「自分の頭で考える」ということを大切にした人なので、アーレントについて書く人も読む人も自分の頭で考えるということが大事なのだと思う。

  • 東2法経図・6F開架:311.2A/Y58a//K

  • 非人間的なものをなおも人間的にすること 他者の言葉→自分の言葉 生きた屍:絶えず鋭く焦点を合わせ続ける 難民:諸権利をもつ権利 抽象的な人間 世界喪失に抗って:「真実はこう見える」という観点の多様性 自由:共に行為する≠皆が同じ行動 複数の意見や関心を共有しながら行為 理解:経験での直観→検証・練りあげ→理解と判断 世界を愛する:注視者の意図の網 美的判断力 ベンヤミン・エッセイ 反逆する心という遺産 「あいだ」:「あいだ」にあることの潜勢力 ローザの従姉妹 秩序の感覚:複数性という基本的条件

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著者プロフィール

フェリス女学院大学グローバル教養学部・国際交流学部教授
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)
専門分野:思想史、政治文化論
主要業績:『アーレントから読む』(みすず書房、2024年)、『ハンナ・アーレント――「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』(中央公論新社、2014年)、『残傷の音――「アジア・政治・アート」の未来へ』(共著、岩波書店、2009年)など

「2025年 『グローバル化のなかのアジア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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