生きるということ モンテーニュとの対話

  • みすず書房 (2024年3月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784622096955

作品紹介・あらすじ

宗教戦争の動乱のただなかにあった16世紀フランスに生き、ギリシア・ローマの思想家の著作を繙きつつ、時代に向き合い、〈わたし〉という人間の自画像を描いたミシェル・ド・モンテーニュ。
そのモンテーニュの『エセー』を枕頭の書としてきた著者は、この文人を「愛すべき人物」と呼ぶ。モンテーニュの言葉を読む愉しさに浸り、『エセー』の言葉を検討し、自分の考えと突き合わせる。人生を振り返りながら、モンテーニュの言葉に立ちもどり、考え直す。
〈生きるということ〉への問いかけの前に立ち、頭の中を去来する日々の泡のような思いをすくい取りながら綴る、随筆/随想(エセー)。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:954.5A/E15i//K

  • モンテーニュ『エセー』をこれほど楽しんで読んでいるなんて!

    対話しながら読むって読書の醍醐味

    「過去なんてどうでもいい。大事なのは現在と未来よ」「恐るべきは死ぬことではなく、生きること」マレーネ・ディートリッヒ 
    今を生きるより他ない でこれまで生きてきて、未来は明日って感じがしないでもない。

    「忘却の水を飲み、すべてを忘れて、ふたたび旅行をやり直したい。残りの生涯をそのようにして過ごしたい」スタンダール
    そうできたらいいなあ

    生きている 時間が与えられているってこと
    そのときその場でどうするか判断し、自分にできること、したいことをする

    所詮塵埃のこの身、大したことはできない
    時間を大切に過ごしたい

    他者との対話、自分との対話、書物との対話
    対話の中から思わぬものが出てくるかもしれない

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著者プロフィール

1959年、東京大学仏文科卒業、1966年、同大学院博士課程単位取得退学、同年より一橋大学勤務、のち教授。1996年、定年退官、関西学院大学教授。2002年退職。ジャン=ポール・サルトル、フランツ・ファノンなど、左翼抵抗思想の文学を専攻、翻訳し、評論活動をおこなう。また1986年、独身生活を勧めた『シングル・ライフ』がベストセラーとなる。訳書にサルトル『実存主義とは何か』(人文書院)、共訳書に、F.ファノン『地に呪われたる者』(みすず書房)、J・ジュネ『恋する虜』ほか多数。

「2015年 『家の馬鹿息子 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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