瀏瀏と研ぐ 職人と芸術家

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622096993

作品紹介・あらすじ

町の仏師から日本を代表する木彫家、帝室技芸員、東京美術学校教授へと登りつめた高村光雲。巨大な父の息子として二世芸術家の道を定められながら、彫刻家としてよりもむしろ詩人として知られることになる高村光太郎。そして、刀工家に生まれた不世出の大工道具鍛冶、千代鶴是秀。
明治の近代化とともに芸術家へと脱皮をとげ栄に浴した高村光雲は、いわば無類の製作物を作る職人でありつづけた。その父との相似、相克を経て「芸術家」として生きた光太郎の文章や彫刻作品、そして道具使いのうちに、著者は職人家に相承されてきた技術と道徳の強固な根を見る。
戦後、岩手の山深い小屋に隠棲した光太郎が是秀に制作を依頼した幻の彫刻刀をめぐって、道具を作る者たち、道具を使って美を生みだす者たちの系譜を描く。

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    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/573281

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。
土田刃物店三代目店主。
父・土田一郎氏より継承した千代鶴是秀作品を研究するとともに、木工手道具全般の目立て、研ぎ、すげ込みなどを行う。
神戸に建つ竹中大工道具館の展示や研究にも協力。
ものつくり大学技能工芸学部で非常勤講師を務めるかたわら、朝日カルチャーセンターをはじめとする、全国の手道具団体・木工具団体に講師として招聘されている。
近年では、名工作品の鑑定士として、テレビ東京系列のテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」に出演し、伝統木工具の目利きをしている。
おもな著書に、『千代鶴是秀』『千代鶴是秀写真集①②』(写真・秋山実/ワールドフォトプレス)、『時間と刃物』(芸術新聞社)、『職人の近代』(みすず書房)などがある。

「2020年 『巧拙無二 近代職人の道徳と美意識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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