バレンボイム/サイード 音楽と社会 新装版

  • みすず書房 (2024年5月20日発売)
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感想 : 1
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  • 本 ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622097167

作品紹介・あらすじ

わたしたちはあらゆる種類の関心事を共有する親しい友人として、二人いっしょに、自分たちの人生の相似したところ(パラレル)と相反したところ(パラドックス)を探求していたのである――E・W・サイード

かたやエルサレム生まれカイロ育ち、ニューヨークに住むパレスチナ人エドワード・サイード。かたやユダヤ人としてブエノスアイレスに生まれ、イスラエル国籍、ロンドン、パリ、シカゴ、そしてベルリンを中心に活躍する指揮者・ピアニスト、ダニエル・バレンボイム。つねに境界をまたいで移動しつづけている二人が、音楽と文学と社会を語り尽くした6章だ。

パレスチナとイスラエルの若き音楽家をともに招き、ともに学んだワイマール・ワークショップの話から、グローバリズムと土地、アイデンティティの問題、オスロ合意、フルトヴェングラー、ベートーヴェン、ワーグナーなど、白熱のセッションが続く。

感想・レビュー・書評

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  • 実際に読んだものは新装版ではないが、中身は同じだろう。

    一般的には対立民族にあたる2人が自分達だけではなく周りも巻き込んでそういった対立を芸術を通してなくそうとする。
    その活動の話やそもそもの2人の思想や考えの話。
    バレンボイムの方が雄弁で力強い、サイードの方が多くは語らないが挑戦的なイメージを持つ。

    難しかったけど良書だと思った
    2024.7.30
    109

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著者プロフィール

1942年ブエノスアイレス生まれ。7歳のとき同地で最初の演奏会をおこなう。1952年、家族とともにイスラエルに移住。同年、ピアニストとしてウィーンとローマで、1955年にパリ、56年にロンドン、57年にはニューヨークでレオポルド・ストコフスキーの指揮によりデビューする。以後、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、南アメリカ、オーストラリア、極東において定期的に演奏旅行をおこなう。
1975年から89年にかけてパリ管弦楽団の音楽監督、91年から2006年6月までシカゴ交響楽団の音楽監督をつとめる。1992年からベルリン国立歌劇場の音楽総監督をつとめ、92年から2002年8月まで芸術監督も兼任。2000年秋には、ベルリン国立歌劇場管弦楽団から終身主席指揮者に任命される。1999年、故エドワード・サイードとともに、イスラエルおよびアラブ諸国の若い音楽家たちをメンバーとするウェスト=イースタン・ディヴァン・
オーケストラを設立。
これまでに2冊の著書、『音楽に生きる』(1991/2003)、サイードとの共著『音楽と社会』(2004)を出版。2007年には、日本において高松宮殿下記念世界文化賞を授与され、また、バン・ギ・ムン国連事務総長から国連平和大使に任命された。
Daniel Barenboim Official Website:http://www.danielbarenboim.com

「2008年 『バレンボイム音楽論 対話と共存のフーガ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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