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Amazon.co.jp ・本 (262ページ) / ISBN・EAN: 9784622097693
作品紹介・あらすじ
「この夜空のずっと先は、いったいどうなっているのだろう」「この世界はどこまで続いているのだろうか」。誰もが一度は考えたことのある素朴な問いを突き詰めていくと、「私たちの宇宙以外にも、並行宇宙が無数に存在する」というとんでもない理論に辿りつく。
私たちが観測できる領域は、この宇宙のごく一部に限られている。しかし、その限られた範囲の観測事実から、これまでに宇宙の途方もない歴史が明らかになり、さまざまな謎も浮かび上がってきた。たとえば、「誕生直後の宇宙の温度はなぜ極めて均一だったのか(地平線問題)」。あるいは、「この宇宙はなぜ不自然なほど生命に都合よくできているのか(微調整問題)」。これらの問題に対し整合性をとるべく、科学者たちはさまざまな宇宙像を考えだしていった。そして、無数の並行宇宙の存在を仮定する「マルチバース」と呼ばれる宇宙像に到達したのだ。本書はこの過程を豊富な図版とともに解説し、その検証可能性にも触れている。
巻末には、監修者による解説「並行宇宙論の衝撃」を付す。サイエンスライターによる丁寧な説明と最前線の研究者のビジョンが織りなす1冊。
みんなの感想まとめ
宇宙の奥深さや神秘に迫る本書は、並行宇宙という壮大なテーマを通じて、私たちの理解を超えた新たな宇宙像を提示します。量子力学やインフレーション理論、超ひも理論といった複雑な概念を丁寧に解説し、科学者たち...
感想・レビュー・書評
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気恥ずかしくて誰にも言えず、一人スピリチュアルな事を考える夜。人生とは、宇宙とは何か。そんな壮大な思索のお供に最適な一冊。とことん一緒に悩んで、思考の助け舟を与えてくれる。「答えはない、有力な候補としての仮説があるのみ」という姿勢も清々しい。
もしかすると宇宙は9次元で最も有力な説は超ひも理論だという事だが、私が知る限り、この説をスーッと理解させてくれようなる本にはまだ出会っていない。残念ながら、本書も同じ。だが、入れ子構造だとかパラレルワールドの存在だとか、はたまたドラクエのような平面世界の海の果て(突き当り)からループする挙動の喩えまで、難解な思考に少しずつイメージを与えてくれる。
光が1秒で地球を7周半する、太陽の姿は500秒前の「過去」だ——といった素朴な事実から始まり、「いま見ている宇宙の姿は、けっして“いま”ではない」という、宇宙の姿が放つスケールの違いを、驚くほど平易に伝え、読者に宇宙の“感覚”を体験させてくれる。
その上で、観測可能な領域の外側に「別の宇宙」が広がっているという考え方を、奇抜なSFではなく、現代物理学の自然な帰結として示す。インフレーションによって生まれた広大な宇宙は、お互いに光も重力も届かない領域に分断されている。その断絶は、「私たちの宇宙はこの観測可能な範囲だけであり、それ以外はもはや別世界」と言って差し支えないほど完全だ。この“マルチバース”を単なる壮大な空想ではなく、科学の言葉で表現しているところに、マルチバース論と本書の魅力がある。
また、宇宙全体が平らなのか、曲がっているのか、有限なのか無限なのか、といった抽象的な問いを、身近な幾何学や地球儀の例を使って丁寧に解説する。特に「宇宙空間の曲がりを三角形の内角の和で調べる」という説明は秀逸で、家人に自慢気に話してしまったほど。空間がレンズのように働き、遠方の銀河がリング状にゆがむアインシュタイン・リングの例は、一般相対性理論が“難解な理屈”ではなく、実際に観測されている現象らしい。
徐々にテンションを上げ、私たち自身の存在にまで議論が及ぶ。心も身体も究極的には電子・陽子・中性子の状態で決まるという、還元主義的で淡々とした視点。しかし著者はこの考えを突きつけるだけではなく、それが現代科学の標準的な見方であることを示唆する。宇宙空間の曲がりから人間の心まで——好奇心の充足だけではなく、美しさがある。
「宇宙には始まりがあったのか」「宇宙は有限なのか無限なのか」「別宇宙は存在するのか」といった根源的な問いに答えはない。宇宙論とは、結論を得る学問ではなく、哲学なのかもしれない。不可知だからロマンが宿り、美しく、感動的。我々自身がヴァーチャルな自在世界を手に入れる時、きっとその内側の入れ子(自在のマルチバース)は無謬であるが、チートゲームに飽きてしまうような意外性のない世界。やはり、思い通りにならないからこそ感動があるのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りた。
並行宇宙夢ある -
量子力学には少し興味があって関連図書を読んだことがあったが、本書で議論されている並行宇宙は更に奥深い感じがした.到底理解できるものではないが、インフレーション理論、超ひも理論などこのようなことを真剣に議論している科学者が存在していることを知るだけでも驚きだ.素粒子の理論(p128)でフェルミ粒子・ボーズ粒子の話がなぜか面白かった.
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請求記号 443.9/Ma 88
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●2025年5月26日、東京大学・書籍部にあった。セッションで寄った日。
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(後で書きます。参考文献紹介あり)
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