イギリス100年の政治経済学 衰退への挑戦 (MINERVA現代経済学叢書 29)
- ミネルヴァ書房 (1999年12月1日発売)


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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784623030491
感想・レビュー・書評
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150221中央図書館
19世紀末頃、産業革命の収束とアメリカ、ドイツの台頭のもとで産業空洞化による国力衰退を憂えたマーシャル、20世紀の両大戦でイギリスの強さを支えるために脳漿を絞ったケインズ、サッチャーが推進した規制改革まで、100年の動きを経済学史の視点で見る。
特に19世紀末のイギリスの危機感は、現在の日本にも参考になるであろう。1903年に経済学者アシュレーは次のように警告している。
<blockquote>世界の諸列強は、高率の保護関税に訴えても、主要製品を自国で製造し、品質の向上とコストの低廉化に努めてきた。もしイギリスが自由貿易政策を続けるならば、基幹産業は破壊され、資本はますます海外の工場建設に投資されるだろう。そしてロンドンおよび他の二、三の大都市を除いて、「イギリスは利子生活者の快い居住地」となり、旅行産業で反映する。こうして「オランダの歴史が繰り返されるだろう」(p4)</blockquote>詳細をみるコメント0件をすべて表示
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