帝国主義と工業化 1415~1974 イギリスとヨーロッパからの視点 (Minerva西洋史ライブラリー 39)

  • ミネルヴァ書房 (2000年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784623032204

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  • 「植民地支配はもうかったのか」
    https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51878475.html

  • イギリスとヨーロッパの工業化にとって、非ヨーロッパ世界への帝国主義的な海外膨脹はいかなる意味を持ったのか。 本書は、ウォーラーステインに代表される「世界システム」論に対抗して、イギリスとヨーロッパの視点から書かれたオブライエンの代表的論文の翻訳である。イギリス産業革命の起源論、近年注目を集める国家財政史研究、工業化の国際比較、ヨーロッパ帝国主義のコストと利益をめぐる論争など、欧米における経済史学界の最新の研究成果を駆使しながら、新たな「グローバルヒストリー」の構築をめざす。

    序章 帝国主義と工業化
    第1章 工業化の世界史的視座
    工業化の歴史的過程
    工業会の世界的拡大
    部門間の関係
    工業化をめぐる国際関係と世界情勢
    工業化に関する国ごとお事例研究
    歴史的・世界的見地からみた工業化
    第2章 海外帝国がヨーロッパ人にもたらした利益とコスト
    歴史的文脈、時代区分と問題の所在
    帝国主義・重商主義時代の第一期のヨーロッパ経済 1415-1846
    第二期 自由帝国主義と脱植民地化 1846-1974
    過去を振り返る仮説的な結論
    第3章 不断の関係―貿易・経済・財政国家・大英帝国の拡大(1688‐1815年)
    国際商業と国内経済の成長
    労働力の工業化
    農業・土地・石炭
    国債の増大
    貴族的文化・重商主義・民衆文化と課税の容認・帝国主義の擁護
    第4章 イギリス税制のポリティカル・エコノミー―1660‐1815年
    中央政府の税収の増大
    税の負担者
    内国消費税の増大と所得税の導入

  • 世界システム論に対して一石投じた本。なんとなーくはわかったけど、もうちょっと背景知識を身につけてから読んだらもっと面白そう。

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著者プロフィール

1958年生まれ。大阪大学大学院文学研究科・教授
(主要業績)
『イギリス帝国とアジア国際秩序』(名古屋大学出版会、2003年:第20回大平正芳記念賞2004年)、『イギリス帝国の歴史―アジアから考える』(中公新書、2012年:第14回読売・吉野作造賞2013年)、Shigeru Akita (ed.), Gentlemanly Capitalism, Imperialism and Global History (London and New York: Palgrave-Macmillan, 2002).

「2020年 『グローバルヒストリーから考える新しい大学歴史教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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