- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623037162
作品紹介・あらすじ
20世紀の初頭、第一次世界大戦が終わって中央ヨーロッパ、東ヨーロッパを支配していた帝国が姿を消し、それにかわって民族を核として国民国家が成立したとき、民族は輝いてみえた。しかしそのとき成立した国の一つ、ユーゴスラヴィアが20世紀の最後に解体していく過程のなかで生じた民族浄化は、民族への懐疑を深めることになった。歴史の方法論としても民族のもつ虚構性がいわれるようになって久しい。21世紀に世に出る本書の目的は、個を一つの鋳型に押し込めて「民族」を語るのではなく、民族を一度個に還元し、そこから再構成して見えてくる限りでの「民族」を描こうとしたものである。
感想・レビュー・書評
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金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18338
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA64773531詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/43577 -
ヴェネディクト・アンダーソンを念頭に置きながら、あるいはその論旨よりもはるかに具体的な形で、ヨーロッパのマイノリティたる各民族について考察を加えています
日本語で書かれた民族に関する書籍の中でも、非常に優れた書籍の一冊であることは間違いないと思います