民族 (近代ヨ-ロッパの探究)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623037162

作品紹介・あらすじ

20世紀の初頭、第一次世界大戦が終わって中央ヨーロッパ、東ヨーロッパを支配していた帝国が姿を消し、それにかわって民族を核として国民国家が成立したとき、民族は輝いてみえた。しかしそのとき成立した国の一つ、ユーゴスラヴィアが20世紀の最後に解体していく過程のなかで生じた民族浄化は、民族への懐疑を深めることになった。歴史の方法論としても民族のもつ虚構性がいわれるようになって久しい。21世紀に世に出る本書の目的は、個を一つの鋳型に押し込めて「民族」を語るのではなく、民族を一度個に還元し、そこから再構成して見えてくる限りでの「民族」を描こうとしたものである。

感想・レビュー・書評

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  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18338

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA64773531

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/43577

  • ヴェネディクト・アンダーソンを念頭に置きながら、あるいはその論旨よりもはるかに具体的な形で、ヨーロッパのマイノリティたる各民族について考察を加えています
    日本語で書かれた民族に関する書籍の中でも、非常に優れた書籍の一冊であることは間違いないと思います

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著者プロフィール

1952年生まれ。東京大学大学院社会学研究科修了。現在、神戸大学大学院人文学研究科教授。専攻は、ハプスブルク史、オーストリア近現代史、民族政策。著作に『ハプスブルクの実験---多文化共存を目指して』(中公新書、1995/増補改訂版、春風社、2007)、『ハプスブルク帝国』(山川出版社、1996)、『青野原俘虜収容所の世界----第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵』(山川出版社、2007)、『大学で学ぶ西洋史〔近現代〕』(共著、ミネルヴァ書房、2011)、『Global Austria. Austria's Place in Europe and the World』(共著、Univ of New Orleans Press、2011)、(『捕虜』として姫路・青野原を生きる---1914-1919 箱庭の国際社会』(共著、神戸新聞総合出版センター、2011)、など。

「2013年 『捕虜が働くとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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