今川義元 自分の力量を以て国の法度を申付く (ミネルヴァ日本評伝選)

  • ミネルヴァ書房 (2004年9月10日発売)
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本 ・本 (316ページ) / ISBN・EAN: 9784623041145

感想・レビュー・書評

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    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    桶狭間で小勢の信長に大軍にも関わらず討ち取られたことで無能と思われている今川義元
    そもそも、駿河、遠江、三河の3ヶ国を統治していた大名が無能である筈がなく、本書で数多の史料から浮かび上がる義元は武田信玄や北条氏康と並び立ち、甲相駿三国同盟の一角であったことがよく分かる内容となっている。
    ただ、戦国大名の今川家は義元一人で気づきあげたわけではないため、本書では駿河を今川氏が統治するようになった守護大名の時代からどのように戦国大名になったのかが書かれているので義元の全人生を追うような内容を求めているとがっかりしてしまうかもしれない。
    今年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」は同時代なので面白く読むことが出来た。

  • 義元に至る今川家の系譜、義元の家督相続、領国経営、今川文化、桶狭間などを理知的に章だてて解説した良書。小和田先生の書物にありがちだが、義元の性格は見えづらいものの、彼の為したこと、また為さなかったことが具体的によくわかる。
    雪斎の功績も合わせて知りたいと思った。(図書館にて)

  • 071104

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著者プロフィール

1944 年、静岡市に生まれる。1972 年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。2009 年3 月、静岡大学を定年退職。静岡大学名誉教授。著書本、監修本、多数。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の時代考証も務める。

「2021年 『東京の城めぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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