アメリカ人であるとはどういうことか: 歴史的自己省察の試み (MINERVA歴史・文化ライブラリー 7)

  • ミネルヴァ書房
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本棚登録 : 18
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623045303

作品紹介・あらすじ

地球のあらゆる土地からやってきた全ての民族(移民)を乗せて漂う「ノアの箱舟」アメリカ…。その箱舟の中部を、「差異の政治」の視点からカラフルに描ききったアメリカの細密画。9・11後の動静が気になるユダヤ系アメリカ人哲学者ウォルツァーによる渾身のアメリカ論。

感想・レビュー・書評

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  • 人に読ませる文章ではない、との偉そうなレビューが散見される。
    けれど、それは自身の読解力不足や知識不足を棚に上げ、目の前の文章のせいにしているだけだというのが、通読してよくわかった。
    好著、一読に足る。

  • なんたって読みにくい。人に読ませる文章ではない。1回読んだだけだと、言いたいことの輪郭を掴むのすら難しい。疲れた…。

  • [ 内容 ]
    地球のあらゆる土地からやってきた全ての民族(移民)を乗せて漂う「ノアの箱舟」アメリカ…。
    その箱舟の中部を、「差異の政治」の視点からカラフルに描ききったアメリカの細密画。
    9・11後の動静が気になるユダヤ系アメリカ人哲学者ウォルツァーによる渾身のアメリカ論。

    [ 目次 ]
    序章 差異の政治に向けて(はじめに;分離、交渉、統合;新世界型の差異の政治;旧世界型の差異の政治;いくつかの指針)
    第1章 「アメリカ人」であるとはどういうことか(愛国主義と多元主義;国民;ハイフン付きアメリカ人;周縁までの距離)
    第2章 多元主義―ひとつの政治的展望(民主主義とナショナリズム;アメリカを例外とする見方;多元主義の実践;コーポラティズムに向かうか;国家とエスニシティ)
    第3章 現代アメリカにおける市民的礼節と公民的な徳(忠誠、兵役、礼節;寛容、政治参加;参加型の政治)
    第4章 憲法的権利と市民社会の形(二つのテクスト;社会の変革;多元主義の促進)

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • [内容]
    人種のサラダボウルと言われているアメリカ。
    多くの移民者や現地の人が『アメリカ人』として生きていくうえでの葛藤とその生き方を描く。

    [おすすめの理由]
    アメリカの文化・政治について知る中で、『アメリカ人』になるための背景を知っておくと更にアメリカについて楽しく学べるため。

    キーワードは「Hyphenated American(ハイフン付きのアメリカ人)」!

  • これは難解な図書であった。
    著者のマイケル・ウォルツァーは
    アメリカの著名な政治哲学者でユダヤ系アメリカ人である。
    本書は年代を超えてこれまでに書かれた
    彼のアメリカ論を集めて編集されている。
    なので、ある意味、各章で一貫性がなく
    相当難解なものもあれば
    やや読み取れるといった内容のものがある。

    比較的解りやすかったのが
    彼のアメリカ人論である
    タイトルにもなっている
    第一章「アメリカ人」であるとはどういうことか
    だった。

    ここで、なるほどなあと思ったのが
    アメリカという国は
    多元人種が集まってひとつの国家を作っているのではなくて
    アメリカという1つの国家に多民族が集まってきているということだ。
    アメリカ人はアメリカに祖国を見出せず
    (彼の論で言うと、祖国とは先祖代々の骨が埋まっているような場所を指す)
    ゆえに、誰もが自由に住む場所を選べる。

    そう言われると、移民が特定の場所に住まなくてはならない
    ということは聞かない。
    西だろうが東だろうが、好き勝手に移住ができる。

    ちょっと衝撃だったのが
    ネイティブアメリカン(インディアン)と黒人は
    厳密に言うとアメリカ人ではない。
    なぜなら、彼らは彼らの意思で移民してきた民族ではないから。という論。

    英語を喋らないアメリカ人がたくさん居て
    インディアンだけが居留地に追い込まれ
    他の有色人種が白人と一緒にプールに入れるのに
    黒人が入れない訳。
    とかが見えてくるような気もする。

    いやいや、久しぶりに骨の折れる読書だった。

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著者プロフィール

1935年、ニューヨークで生まれ育つ。プリンストン高等研究所社会科学教授。

「2020年 『寛容について 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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