失われた九州王朝:天皇家以前の古代史 (古田武彦・古代史コレクション 2)
- ミネルヴァ書房 (2010年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623051847
作品紹介・あらすじ
紀元前から七世紀まで、倭国と呼ばれ中国と通好していたのは、卑弥呼以降も連綿と続いた九州王朝だった-。厳密な史料調査をもとに古代史の数々の矛盾と謎を解きほぐし、近畿天皇家よりも先に九州王朝が存在していたことを明らかにする。長文の書き下ろし「日本の生きた歴史」を新たに加えて、待望の復刊。
感想・レビュー・書評
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古田武彦
1926年 福島生れ
東北大法文学部日本思想史
高校教諭(松本深志高校、神戸湊川高校、京都洛陽高校など)を経て
1980年 龍谷大講師
1984-96年 昭和薬科大教授
1971 「邪馬台国はなかった」
1973 「失われた九州王朝」 ・・・・・
いわゆる在野の研究家であろう。学会に受け入れられない。
私は邪馬台国に格別の知識はなく、何か読めばすぐにそれに同じて「ああそうか」と思うだけだが、この本の著者の情熱には打たれた。
とにかく多くの資料、それも海外の漢字資料を跋渉し、遺物、遺跡の現場に足を運んでいる。
私には説の真偽を判断して論じる資格はないが、これ以降、邪馬台国は九州博多周辺にあったと信じる。
それにしても古田氏、これだけの書物を読んだら、もう今頃は目が潰れているのではなかろうか。わが老眼の進みを思って一入に古田氏のご苦労が偲ばれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今の天皇家を否定しているものではなく東遷的な考え方である。奈良の銅鐸文化圏は鉄の武器を持つ集団に占拠されたのだ。また人も文化も何でも朝鮮半島経由で日本に渡ってきたと考えることは間違いの元、危険である。あの半島で当時米や茶は育たないし由来しない。九州の古代米と墓から出てきた絹のDNAは中国揚子江に由来している。