「使い捨てられる若者たち」は格差社会の象徴か: 低賃金で働き続ける若者たちの学力と構造
- ミネルヴァ書房 (2009年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623054626
作品紹介・あらすじ
ニート、フリーター、ワーキングプア…誰が、なぜ、そうなってしまうのか。本書では、企業側、採用側から若年就労の問題を扱うのではなく、求職者側からこの問題に切り込む。
感想・レビュー・書評
-
■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000252805
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
371.3||H22||Te
-
図書館で借りた。
使い捨てられる若者たちについて日本やイギリス、アメリカの違いなどを紹介している。また、日本の使い捨てられる若者たちの特徴をデータやアンケートから分析している。
成績が上位と下位に2極化しているということが言われているが、さらに上位の中でも2極化し、下位の中でも2極化しているということが書いてあった。上位の上位に属している人は、上位の下位に属している人と同じように「塾に通っている人」とくくられたくはないみたいだった。あなたと私の間に差があるのは当たり前だと思うが、成績ごときで一緒にするななどと思うのはどうも心が狭いように感じる。
使い捨てられる若者は3種類に分けられるようだった。主体的に使い捨てられる人、腰掛けとして使い捨てられる人、結果的に使い捨てられてしまう人。日本の特徴は大学院や大学を出て、使い捨てられる人がいるということらしい。イギリスやアメリカではそのような人はごく稀なようだった。
1/3ほどがインタビューなのが意外だった。
参考文献は豊富に載っている。