三島由紀夫―豊饒の海へ注ぐ (ミネルヴァ日本評伝選)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623059126

作品紹介・あらすじ

日本文化を一身に背負い、「昭和」に殉じた作家の素顔。

感想・レビュー・書評

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  • 「和歌の申し子三島由紀夫」という視点から生涯を読み解く、というのが興味深かった。ただ、三島由紀夫没後、様々な人が自分の物差しで持って故人を解釈しようとしてきたのだろうということは伺いしれる。それほどの汲めど尽きぬ魅力があるということか。/時間の掛詞を駆使することで限りある人生を二倍三倍にする方法を知っていた三島由紀夫。/なぜ神風は吹かなかったのか、和歌が無力だからか、和歌の力を過大に錯覚したのか、和歌文化の頂点に立つ天皇の資質か、と言う問題意識があったのでは、と。/三島にとっての参考文献とは、その参考文献に書かれていない「物語の鉱脈」を発見して発掘するための、一大「鉱山」なのだった。フィクションなのだけれども、真実味にあふれた物語。それが、三島の求めたリアリティーだった。(p206)/三島は週刊誌のエッセイまでも後世に残そうとしたのではないだろう。だが、日本人の大多数は週刊誌から三島像を作り上げてしまうのだ

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著者プロフィール

1955年長崎県生

東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)

現在 電気通信大学名誉教授

2020年4月から、NHKラジオ第2 古典講読「王朝日記の世界」を担当。

主要著書
『王朝日記の魅力』『新訳 蜻蛉日記上巻』『新訳 和泉式部日記』『新訳 更級日記』『和歌の黄昏 短歌の夜明け』(いずれも、花鳥社)、
『塚本邦雄』『竹山広』(コレクション日本歌人選。共に、笠間書院)
、『源氏物語の影響史』『柳沢吉保と江戸の夢』『心訳・鳥の空音』(いずれも、笠間書院)
、『北村季吟』『三島由紀夫』(共に、ミネルヴァ書房)
、『源氏物語に学ぶ十三の知恵』(NHK出版)、
『大和魂の精神史』『光源氏の人間関係』(共に、ウェッジ)
、『文豪の古典力』『中島敦「山月記伝説」の真実』(共に、文春新書)
、『源氏物語ものがたり』(新潮新書)、
『御伽草子の精神史』『源氏物語の話型学』『日本文学の眺望』(いずれも、ぺりかん社)、
歌集『夢の遺伝子』(短歌研究社)
『楽しみながら学ぶ作歌文法・上下』(短歌研究社)、
『短歌の話型学 新たなる読みを求めて』『小説の話型学 高橋たか子と塚本邦雄』(共に、書肆季節社)

「2022年 『新訳紫式部日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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