- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623062775
作品紹介・あらすじ
近年、従来型の美術館/博物館に代わって、多くのポピュラー文化ミュージアムが構想・建設されており、テレビ・ポピュラー音楽・映画・マンガ・スポーツ・ファッション・観光など、様々な文化の収集・保存・展示が行われている。本書では、ポピュラー文化ミュージアムの概要と特徴を述べ、それらを捉える新しい視点を提供する。そして現状の課題をふまえつつ、新しいミュージアム研究およびポピュラー文化研究の可能性を提示する。フィールドワークに最適な「おすすめの調査地リスト」付き。
感想・レビュー・書評
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2022年7月~9月期展示本です。
最新の所在はOPACを確認してください。
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00503671 -
資料ID:21401208
請求記号:069||P
配架場所:普通図書室 -
帯文:"マンガ、音楽、映画、化粧、鉄道、聖地巡礼…" "「記憶の地層」を形成していく新たなミュージアムとは何か、その全貌をフィールドワークで掴むための、待望の道案内。"
目次:まえがき―ポピュラー文化ミュージアムとは何か、第I部 ポピュラー文化ミュージアムを考える枠組と方法、第II部 ジャンルとしてのポピュラー文化ミュージアム、あとがき、おすすめ調査地リスト、人名・事項・施設名索引 -
ポピュラー文化が盛んになると、様々な形で展示をする施設や展覧会が増える。そんな中で、ポピュラー文化とミュージアムについてみていくのが今回の本だ。
驚いたのが、シャレコーベ・ミュージアムだ。兵庫県尼崎市にある、世界初の頭蓋骨の博物館。館長の河本圭司氏は、関西医科大学名誉教授。30年前から始めた頭蓋骨のコレクションを展示するミュージアムを2011年11月11日にオープンした。
シャレで作ったわけではなく、まじめにシャレコーベを理解するための場と位置付けている。この本を読んで初めて知った。シャレコーベで博物館をつくるとは、一般人では思いつかない。
とは言っても、今回の本は、ポピュラー文化がミュージアムに与えてきた影響とは何だというテーマで書かれた本だ。ミュージアムが扱うテーマもいろいろあるなあと思ったことがあった。それは、会田誠という現代美術家の展示が六本木ヒルズにある森美術館であった。「天才でごめんなさい」という見出しで、いろいろ物議を醸すようなテーマを扱っていた。こういうテーマで展示するような時代になったのかと思った。価値観が多様化されてきたと言うがその一環ともいえよう。
印象派の画家や古代エジプト文明に関する展示だけがミュージアムのテーマではなくなっている。思いもしないようなテーマからも論ひられているので、300ページ以上の厚さの本になっている。秋ではないが文化について考えるいい機会になった。
シャレコーベ・ミュージアム
http://skull-museum.jp/frame.html
会田誠
http://www.roppongihills.com/feature/aidamakoto/aidamakoto.html