- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623063772
作品紹介・あらすじ
16世紀から現代にいたるイタリアの歴史を、通史とともに、それぞれの時代に関する理解を深めるための最適なテーマを切り口に概観するテキスト。最近の研究動向も反映し、近現代イタリアをコンパクトに理解できる。
感想・レビュー・書評
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16世紀~現代ということですが、藤沢道郎氏の『物語イタリアの歴史ー解体から統一まで』の『統一』が全11章中の第3章~第4章にあたるので、ほとんど近現代に重点をおいています。
明治初めの岩倉具視使節団は欧米諸国の先進的な政治経済文化の視察を目的としていたが、イタリアは過去においてヨーロッパ文明に大きな足跡を残してきたものの、現状においてはモデルとして学ぶべきことがあまりない国であるとみなされたようだと、北村暁夫氏は言います。
そしてこのイタリア近現代史の通史がないということで、ミルヴァ書房と伊藤武氏の間で話がまとまり、伊藤氏が北村氏に声をかけ、『イタリア近現代史研究会』の中堅・若手メンバーである北田葉子氏、奥田敬氏、小谷真男氏、小田原琳氏、小山吉亮氏、秦泉寺友紀氏、中村勝己氏、池谷知明氏とともに執筆してできたのがこの本です。
私のレベルではかなり難しいところもあったのですが、明治~平成のイタリアの流れがよくわかりました。
第二次世界大戦のドイツと日本のことはわかってもイタリアのことは知らなかったので、目から鱗でした。とても面白かったです♪
第11章のゲームのルールは全く理解できませんでした。許してください。
南部問題も、アレッサンドロジェレヴィーニさんの『いつも心にイタリアを』で奥歯にものがはさまったような言い方をしていたので、ここでわかってすっきりしました。それについては北村暁夫氏が本を出しているそうなので、読んでみます。そんなふうに、この本を元にいろいろなイタリアの本を読んでみたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
16世紀から現代にいたるイタリアの歴史を、通史とともに、それぞれの時代に関する理解を深めるための最適なテーマを切り口に概観するテキスト。最近の研究動向も反映し、近現代イタリアをコンパクトに理解できる待望の書。