性愛空間の文化史 「連れ込み宿」から「ラブホ」まで

  • ミネルヴァ書房 (2012年9月30日発売)
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本 ・本 (252ページ) / ISBN・EAN: 9784623064106

感想・レビュー・書評

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  • ラブホ(的な宿泊・休憩施設)の歴史的な変遷と、利用者のニーズの変化の両面を追う。面白かった。ニーズが生まれ変化することで「空間」が必要とされ、いかなる価値にお金が集まるのか考えるには非常にいい題材だと思う。 やたら豪華な田舎の宮殿、シンプルなもの、チャペルのようなお洒落な白いホテル。それらがどういう理由で建てられたのかという背景が面白い。

  • サブタイトルが『「連れ込み宿」から「ラブホ」まで』とあったら、誰でもニヤッとしそうだが、期待に反して学術的で真面目な内容である。
    10年前の出版だが、卒論や修論を書く学生にはきちんとした文献調査と、フィールドワークのまとめ方などを見習う教材としてよくできているおり、テーマの面白さから勉強になると思う。
    佐野眞一の『東電OL殺人事件』が自信を持って書いていた、渋谷円山町の成立過程を、見事実証的に覆した例や、鶯谷のラブホテル街の成り立ちに意外な原因があったということなど、興味の尽きない話題が多い。

  • ふむ

  • 「大阪日日新聞」は大阪の文化を発信していた。作者は大阪市立図書館似通って原盤で残っている新聞を一枚一枚めくってラブホテルの広告を集めた。その成果がこの本に繋がっている。淀川大橋近くにあった料理旅館「西淀温泉」が時代を経るに従って、連れ込みホテル「西淀ホテル」に変貌していく様子が新聞広告によって明らかにされていく。広告を眺めているだけで変化していく様子が良くわかって面白い。

  • 2013.10.16 Facebook経由で見つける。

  • 「連れ込み宿」から「ラブホ」まで、カップルがそういったことをするための施設の変遷を調べた本。

  • 【新刊情報】性愛空間の文化史 384.7/キ http://tinyurl.com/9qm8suq ラブホテル以外にも、カップルが利用する貸間には様々な名称が付けられてきた。貸間空間の変遷を元に、外観や経営者の変化を取り上げ、名称が人々の性意識を反映してきたことを解明する #安城

  • タイトルと宣伝文に惹かれたり・・・。読んでみたいかも。

    現在、日本にはラブホテルと呼ばれる施設があるが、カップルが利用する貸間には、連れ込み宿やモーテルなど様々な名称が付けられ、消えていった。姿・形は変わっても同じシステムや機能を持った空間が、なぜ時代によって変化してきたのか。
    本書では、日本の貸間空間の変遷をもとに、外観や経営者の変化を取り上げ、その名称が人々の性意識を色濃く反映させてきたことを解明する。

    いやいや・・・

  • 「ラブホテル進化論」(文春新書、2008年)著者の第2弾!
    「待合」から「ラブホ」まで、日本人の性愛空間の変遷を解き明かしています。
    著者による関係者へのインタビューや新聞広告の調査など、地道な調査をもとに書き上げた力作です。
    巻末に31ページにわたるラブホテル年表つき。

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著者プロフィール

神戸学院大学講師

「2013年 『無印都市の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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