西田幾多郎: 本当の日本はこれからと存じます (ミネルヴァ日本評伝選)

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  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623066148

作品紹介・あらすじ

西田幾多郎(一八七〇〜一九四五)哲学者。京都学派の祖。明治期の青年の意気に燃えつつも、落伍者の悲哀をなめ続けた人生の前段。京都帝国大学の哲学講座で思索に沈潜した大正期の、人生の中段。学問的名声に包まれ、しかし家庭では悲惨に見舞われ続けた昭和期の、人生の後段。再婚で癒されつつも、太平洋戦争の空襲下に絶命した晩年。本書はこの西田の人生と時代の全貌を描き切る。

感想・レビュー・書評

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  • 西田幾多郎(1870-1945)の書簡や日記を通して氏の家族や日常の生活に焦点を当てた内容であり、西田哲学を研究し、その背景を知ことができる良本である。
    小生のように、これから西田哲学を学ぼうとする者にとっては哲学的な内容に先立ち、人柄から入ったということになる。
    著者はドイツ国内の教授、西田哲学の厚みを感じる。

  • 「西田哲学」と呼ばれる独自の思想体系を構築した西田幾多郎。その「書簡」と「日記」と「短歌」から、これまで知られていなかった西田の内面史と人生軌跡が、そして西田を包む日本近代の激烈な現実が浮かび上がります。

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著者プロフィール

1944年京都市生まれ。京都大学文学部卒業。ミュンヘン大学哲学部博士号学位取得。ヴュルツブルク大学哲学教授資格取得。滋賀医科大学助教授、京都工芸繊維大学・大阪大学大学院・龍谷大学の教授を歴任。定年後、ケルン大学・ウイーン大学・ヒルデスハイム大学・テュービンゲン大学の客員教授を歴任。2014年5月より日独文化研究所所長。著書に『ヘーゲル論理学と時間性 「場所」の現象学へ』(創文社、1983年)、『「切れ」の構造』(中央公論社、1986年)、『西田哲学の世界 あるいは哲学の転回』(筑摩書房、1995年)、『感性の精神現象学 ヘーゲルと悲の現象論』(創文社、2009年)『西田幾多郎 本当の日本はこれからと存じます』(ミネルヴァ書房、2013年)、『共生のパトス コンパシオーン(悲)の現象学』(こぶし書房、2018年)などがある。

「2021年 『〈芸道〉の生成 世阿弥と利休』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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