イギリスに学ぶ商店街再生計画: 「シャッター通り」を変えるためのヒント

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623067190

感想・レビュー・書評

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  • 要素を拾いながらの読み飛ばしなので、1時間ほどでさっくり読了。イギリスに学ぶところは多かった。

  • 政治体制など日本と条件は類似しているが、中心市街地活性化の成功事例が多いイギリスの都市再生策を具体的事例を盛り込みながら分析し、日本の商店街再生へのヒントを探っている。中心市街地のマーケティング面での専門機関であるタウンセンター・マネジメント制度(TCM)の導入、一定程度の全国チェーン店の存在、街の回遊性の高さ、街並みは古く伝統的なたたずまいを残しつつ、店舗の中身(サービス)は新しくするという「コンバージョン型」の再生策、郊外型大型小売店舗と中心市街地商業施設との差別化・共存、アートを活用したまちづくりなど、確かに学ぶべき点は多かった。ただ、イギリスを賛美しすぎている気もした(本当にそんなにイギリスの中心市街地活性化は成功しているのだろうか)。石造りであろうイギリスの街並みだと、「コンバージョン型」再生策はやりやすいだろうが、木造でそもそも伝統的な街並みが失われている例も多いであろう日本の商店街ではその適用が難しいことが多いのではないかといった疑問も感じた。また。分析が雑だと感じる点(アンケート調査の規模や無作為性、二項ロジット分析結果の解釈等)もあった。

著者プロフィール

和歌山大学経済学部教授

「2022年 『まちづくりの統計学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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