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本 ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784623071333
感想・レビュー・書評
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□公共空間とは何か:既存研究
a-1. アレントの定義
「現れの空間」
「人が会話し行為しながら集まるならばどこであれ成り立つことになる」
・空間に比重を置いた定義
・公共空間:現れの場⇔私的空間:隠す
a-2. ハーバーマスの定義
「公共空間とは公共圏である」
b..吉見の指摘
人が都市内活動のテクストの一部に
都市内の人々がテクストを生成⇔空間はテクストを制御・編成する作用を持つ
c.都市空間のテーマパーク化(90年代から
・背景:生産活動の合理化、顧客に対する組織的な管理
・都市空間が消費活動の場に替わる
特徴
・都市空間が商業空間としてのテーマ性を持つ
eg:モール化する地方都市
・民間主導の都市空間
eg:六本木ヒルズ、汐留シオサイト
・都市内の建築物は、人々のライフスタイルを作る文化資本にかわる
・都市を訪れたことが社会的なステイタスに:「経験のパスポート化」
eg:New Yorkのセントラルパークを背景に自撮りする若者
d-1.公共空間の私有化
・私的空間が休息を与える場所から、利潤をともなう民間資本に変わる
・公共空間も、民間企業にによる私有化がはじまる
eg:宮下公園のナイキパーク
・公と私の境界がなくなる。空間の均質化
d-2.ルフェーブルの指摘
空間の均質化とは、空間が主体的に異物を排除し、自らを純化する状態だと指摘
空間の中心性が、異質な人々を呼び込むためでなく、空間内の秩序を保つために機能する。
eg:客のほとんどがクロックスを履いたSCなど
e. 新しい公共空間とは:金泰晶の主張
公共空間に作用する影響力に対して、他者性に着目する。
公共性とは、見知らぬ他者の参加・介入・干渉を受け入れること
⇔親密性:私とあなたの関係
これからの公共空間における課題:見知らぬ他者をどう扱うか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【選書者コメント】スピリチュアルブーム、パワースポットの流行など、世界は「再魔化」し始めている。今日の社会を考える一つのキーワードだろう。
[請求記号]3610:4058
著者プロフィール
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