ムッソリーニの子どもたち 近現代イタリアの少国民形成 (MINERVA歴史・文化ライブラリー 28)

  • ミネルヴァ書房 (2016年1月15日発売)
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本 ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784623075195

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  • 藤澤先生は、「学術本!」という感じの骨太な歴史書を書く人というよりは、話の焦点をひとつ設定した上でそれを取り巻く歴史をライトに語る、という手法をとる著者であるイメージが強い。本書はまさにそれだった。教科書という一つのテーマを軸にイタリアの「国民形成」の変遷を語るというもの。そんなノリの本なので、「あとがき」にも書かれているように、大発見やパンチのある結論を打ち出すことを目的とした文章ではない。なので研究図書というよりは、普通に歴史関連の読み物として面白いものだと思う。教育史は興味深いなぁと改めて思った。

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著者プロフィール

1943年、東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。文学博士。東京経済大学教授を経て、現在、東京経済大学名誉教授。著書に、『赤シャツの英雄ガリバルディ――伝説から神話への変容』(洋泉社、マルコ・ポーロ賞受賞)、『シチリア・マフィアの世界』(中公新書、講談社学術文庫)、『「クオーレ」の時代――近代イタリアの子供と国家』(筑摩書房、ちくま学芸文庫)、『大理石の祖国――近代イタリアの国民形成』(筑摩書房)、『第三のローマ――イタリア統一からファシズムまで』(新書館)、『匪賊の反乱』『ピノッキオとは誰でしょうか』『マッツィーニの思想と行動』(太陽出版)、『「イタリア」誕生の物語』(講談社選書メチエ)、『ムッソリーニの子どもたち――近現代イタリアの少国民形成』(ミネルヴァ書房)、『ガリバルディ――イタリア建国の英雄』(中公新書)、訳書に、スティーブン・ランシマン『シチリアの晩祷――十三世紀後半の地中海世界の歴史』(榊原勝共訳、太陽出版)など。



「2019年 『地中海の十字路=シチリアの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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