甲信の戦国史:武田氏と山の民の興亡 (地域から見た戦国150年)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623076598

作品紹介・あらすじ

甲信地域(山梨県・長野県)といえば富士山やアルプスに代表される山の国である。この地を舞台として戦国時代の150年間、武田氏、小笠原氏、村上氏、真田氏などの大名が覇を競った背景には何があり、いかなる歴史が展開したのか。本書では、大名たちの興亡や合戦の歴史だけでなく、山国に生きて歴史を支えた木こりや金山衆、猟師などにも目を向け、山の信仰、山の産物、物資流通など多面的に地域の戦国時代を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    甲斐、信濃の戦国時代についての書かれている。
    内陸国なだけあって、山や森に関する話が中心となっている。しかし、自然現象がとても大きな被害を生み出すことには驚いた大雨で村々が水浸しで大海と呼ばれる状態になるとは今では考えられないことだ。
    また、善光寺が戦国大名の手でいくつもの場所に移動していたことには驚いた。てっきりずっと長野に存在しているのだと思っていたよ。時の権力者はすごい事をするものだ。
    甲信の戦国時代は冷害や異常気象で大変だったのだということをよく理解できたよ。また、武田信玄が統一するまではバラバラだったということがよくわかった。
    それでも最終的には一人で収めるには大きすぎたから江戸時代は分割統治されたということなんだろうな。

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著者プロフィール

笹本正治(ささもと しょうじ)
1951年山梨県生まれ。博士(歴史学)。信州大学名誉教授。
1977年名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了。1977年より名古屋大学文学部助手。1984年より信州大学人文学部助教授。1994年より信州大学教授。2009年より2015年まで信州大学副学長。2016年より長野県立歴史館館長。2021年より特別館長。

主な著書
『山岳信仰伝承と景観-虚空蔵山を中心に-』(岩田書店、2022年)、『歴史のなかの音-音がつなぐ日本人の感性-』(三弥井書店、2021年)、『戦国時代は何を残したか-民衆の平和・神仏への思い・自然開発-』(信濃毎日新聞社、2020年)、『鳴動する中世-怪音と地鳴りの中世史-』(吉川弘文館、2020年)など、著書多数。

「2022年 『土石流と水害 伝承・地名・防災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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