劇場型ポピュリズムの誕生:橋下劇場と変貌する地方政治

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623078509

作品紹介・あらすじ

メディアポリティクスの進展とともに、小泉政権以降、「劇場型政治」の手法を駆使するリーダーたちが地方行政を賑わせている。本書では、ポピュリズム論を参照しながら、「劇場型首長」台頭の背景を明らかにした上で、主な劇場型首長の政治を考察し、特に近年の地方行政の台風の目であった橋下徹元大阪市長の市政に焦点を当てる。『東国原知事は宮崎をどう変えたか』、『劇場型首長の戦略と功罪』に続く、著者の研究の集大成。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、これまでのポピュリズム論を参照しつつ、「劇場型政治」を取り入れたポピュリズムを「劇場型ポピュリズム」と定義し、「劇場型ポピュリズム」を体現する「劇場型首長」台頭の背景を明らかにした上で、主な劇場型首長(田中康夫長野県知事、東国原英夫宮崎県知事、橋下徹大阪府知事)の政治を考察し、さらに、特に近年最も注目を集めた大阪市長としての橋下徹氏に焦点を当てている。また、補論として、「劇場型ポピュリズム」に該当すると考えられるドナルド・トランプ米国大統領についての分析も行っている。
    これまでの著者の著作と同様、「劇場型首長」の動向、特に橋下徹前大阪市長の市政運営や論壇での賛否両論の評価について、とてもよくまとまっていて、近年の地方自治を考える上で、参考になった。
    ただ、政治学の研究としては、日本語文献をもとに、事例研究をベースとして、概念整理をしたというもので、計量的な分析や海外の文献の参照はなく、少し物足りないものを感じた。「ポピュリズム」や「劇場型政治」の概念整理についても、ちゃんと整理しきれているのか、そのような新しい概念を持ち出すことの政治学的意義等について、十分に得心がいったとはいえなかった。

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プロフィール

2017年1月現在 宮崎公立大学人文学部助教授

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