日本の漫画本300年:「鳥羽絵」本からコミック本まで

  • ミネルヴァ書房
3.00
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623084203

作品紹介・あらすじ

漫画本が日本で最初に登場したのは1720年である。以後、江戸から現代に至る300年間、様々な種類の漫画本・コミック本が刊行され、子どもから大人までが楽しむものになった。また、漫画本は商品として量産されてきたことで大衆娯楽の一つとして発展してきたのである。本書はその長い歴史上での代表作を、豊富な図版とともに内容と作者を中心に紹介する。日本の漫画史を知るためのガイドブック。

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729770

  • ふむ

  • 江戸時代の鳥羽絵(目が点、長い手足)から、明治のポンチ絵、マンガまで。風刺画で有名なビゴーが日本にいて、色々な絵を描いていたとは知らなかった…戦後のマンガからは、よく知っている作品の紹介になります。最後は「BEASTARS」など。

  • 全ページパラパラ眺めた。情報量すごいけど羅列してるだけなのもったいない

  • 「日本の漫画本300年:「鳥羽絵」本からコミック本まで」
    さあ、振り返ってみる。


    日本が世界に誇るカルチャー「漫画」には、300年ほどの歴史がある。鳥羽絵と言う存在があったからこそ、我々は漫画を楽しめている。


    鳥羽絵は江戸時代中期に大坂で流行った滑稽な絵である。手足が異様に細長く、目は黒丸か「一」文字に簡略化され鼻も低く大きな口を持ち、誇張と動きがある。鳥羽絵は日常生活に潤いをもたらしていく。その後、画図百鬼夜行などの妖怪物、北斎漫画、奇妙図彙などの遊び絵物といった劇画本が続く。江戸中期、明治、大正、平成と徐々に我々が知っている漫画に近づいていく。


    経過した時間は300年。これは長いのか短いのか。個人的には短いと感じる。たった300年で、一枚の絵から本の形式が生まれ、物語が創られ、人々に潤いや夢、勇気をもたらしていく。そして、日本文化の一部となって、今は世界に誇るカルチャーだ。こりゃ凄い。


    驚いたのは漫画の歴史には、外国人も関与していたことだ。特に明治前半な劇画本が最も停滞した時代であり、文明開化運動と近代化政策により欧米の漫画文化も流入してきた。この時、最も影響を与えたのはイギリス人のC・ワーグマンであり、彼が主宰した「ジャパン・パンチ」である。また、明治20年代から劇画本を刊行したのは、フランス人のG・ビゴーと小林清親である。


    特に、G・ビゴー。やたらに出てくる。代表作「あさ」の登場は突然だった様だ。石版刷なのだが、今で言う切り絵のような仕上がり。日本の政治家の夜の楽しみである大商人が招く宴会を描く18コマの影絵漫画だ。小さい絵が挿入されており、全てが見れないのが残念で、展示会があれば是非見たい。当時の時代を風刺してるのだろうが、とにかくめちゃおしゃれに見えるのだ。


    おしゃれ映えでもう一つ挙げるならば、河鍋暁斎による骸骨シリーズだ。躍動感ありコミカルで、明るい。このセンス、間違いなく今も通じるなとニヤニヤ笑。というか、たまにある骸骨キーホルダーのあの骸骨って、これが原点じゃないの?と笑。とにかく必見であります!


    勝手に気になったのは、平成期で登場する漫画たち。そのセレクト基準が気になる。ゴリラーマン、ベルセルク、幽☆遊☆白書、クレヨンしんちゃん、コナンにるろうに剣心と数々の作品が登場する。


    あれ、ドラゴンボールは?見落としたのかな?ヒストリエは、なんか嬉しいチョイス!パノラマ島綺譚て?荒木飛呂彦はこの作品?ゴールデンカムイ、あざす!などなど色々ぶつぶつ言ってしまった。どんな基準なんだろうか。


    全体的に歴史を追っていくまでの書きぶりではなく、鳥羽絵からコミック本まで、簡潔に記されているのは少し残念ではあるが、江戸期や明治期を振り返る機会はそうそうないので、その点で言えば適切な本である。喚起されて、展示会があれば、行きたいと思った。

  • 果たして鳥羽絵は
    漫画、なのか

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著者プロフィール

2018年12月現在
漫画・諷刺画研究家/元 帝京平成大学教授

「2018年 『日本の漫画本300年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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