黒岩涙香:断じて利の為には非ざるなり (ミネルヴァ日本評伝選 202)
- ミネルヴァ書房 (2019年11月13日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623087501
作品紹介・あらすじ
黒岩涙香(1862年から1920年)新聞記者、小説家。
明治時代、大衆新聞『萬朝報』を創刊しスキャンダリズムや社会悪の糾弾で部数を伸ばした涙香は、「探偵小説の元祖」としても知られ、『巌窟王』『噫無情』などで人気を博した。権力におもねらず、いち早く「大衆」を見据えた「まむしの周六」の全体像を描き出す。
感想・レビュー・書評
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労作。よく調べられている本。
黒岩涙香という人は多才で、萬朝報の刊行、巌窟王、噫無情をはじめとする小説の翻訳、自身の創作、五目並べや百人一首の普及など、多様な足跡を残しており、一括りに言い難い。
著者は、もともと新聞社の方で、新聞研究がメインということもあり、黒岩涙香の本質=新聞人というまとめにしている。涙香の生涯かけての仕事としては、萬朝報であり、他の創作、趣味も、新聞のためであった面もあるため、このまとめは首肯できる面もある。しかし、さらにいうと、言論家、啓蒙主義者とも言え、新聞が本質というのは言い過ぎに思える。
涙香の翻訳(超訳)のやり方とか、面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:289/Mi43/202/K
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