- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623092109
作品紹介・あらすじ
その時、交渉のテーブルでは何が起こっていたのか??。北米局課長時代に日米構造協議を担当し、アジア大洋州局長として六者会合の日本代表を務めた著者が、外交官として、無我夢中で駆け抜けた四〇年間を振り返る。
外交交渉で、常に念頭に置いていたこととは何か。大きく変化する国際情勢のなかで、日本はいかなる外交戦略を展開するべきなのか。交渉で国を、泄界を動かしてきた「外交のプロ」のすべてを記した決定版。
感想・レビュー・書評
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2022.11.15アフガニスタンに兵は送れないが「No」と答えるのではなく、「日本として出来ること、得意なことをやる」と米国に返答することで絶賛された。Noではなく、Yes We Can!とのアプローチが大切。
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20220429013
元外務事務次官としての足跡とリアルな交渉感から日本の現代、そして未来を見つめる。世界の中で日本はどうあるべきか、物事に対してどのような考えや熱量で臨むべきかを考えさせられた。 -
外務省の事務次官まで勤めた著者の外交官人生40年の回顧録で、読み応えがある。
韓国勤務中に金大中事件や文世光事件が起きた。北米局で両陛下訪米、ロッキード事件。インドネシア勤務を挟んで在米大使館、そして本省に戻って貿易摩擦についての激しい交渉。その後IISSでゆっくりし、続いてジュネーヴでウルグアイラウンド交渉。帰国後大臣官房総務課長でパソコン配備、この時ペルー大使館事件。アジア大洋州局審議官では中韓との漁業協定交渉。シカゴ総領事で小渕総理の訪米、同時多発テロ。アジア大洋州局長で小泉総理の訪朝や六カ国協議、靖国参拝問題。外務審議官、事務次官としても諸々の交渉。
現在の国際情勢の分析や日本外交への提言も。