考古学概論:初学者のための基礎理論

  • ミネルヴァ書房
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623092451

作品紹介・あらすじ

発掘はどのように行われるのか、考古資料はどのように年代や用途が解釈されるのか。研究の歴史から、基礎理論、フィールド調査、資料の解釈、報告書刊行までを広く解説。最新の研究成果を紹介するコラムや、発展的な学習につながる「ブックガイド」をはじめ、文献の種類や読み方を説いた「考古学の学習と文献」も充実させた。考古学の理論と実践を一冊にわかりやすくまとめた、初学者に最適の入門書。

感想・レビュー・書評

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    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/560222

  • 序 章 はじめての考古学学習
    1 考古学の理論と方法論
    2 考古学の学問的な位置付け
    3 学習者に求められる姿勢


    第I部 考古学とはどのような学問か

    第1章 考古学とは何か――学習の前提知識
    1 考古学のイメージ
    2 考古学は総合科学としての「遺跡学」
    3 「発見の学」としての考古学
    4 遺跡には何が残されているか
    5 考古学の守備範囲と限界
    6 「類推」と「脈絡」の学問
    7 広がる研究の対象・方法と考古学の可能性

    第2章 考古学の研究素材――考古資料とはどのようなものか
    1 考古学の範囲と研究素材
    2 目に見えるモノ資料
    3 目に見えないモノ資料
    4 考古資料の特性
    5 資料の重要度

    コラム1 実験考古学・使用痕分析

    第3章 考古学研究の始まりと展開――世界と日本の学史
    1 学史・研究史を学ぶ意味
    2 過去への関心――考古学成立への前史
    3 「考古学的調査研究」誕生の背景
    4 発掘の歴史と研究の歴史
    5 日本における考古学の成立

    第4章 考古学調査のプロセス――フィールド調査から報告書刊行まで
    1 考古学調査の内容と意義
    2 考古学調査の種類と進め方
    3 調査計画の立案と調査準備
    4 分布調査(踏査)と測量・GPR(地中レーダー探査)調査
    5 発掘調査
    6 室内整理作業
    7 報告書の刊行

    コラム2 民族考古学


    第II部 考古学による年代決定

    第5章 考古学による時代区分――時代区分の名称と実態
    1 考古学の最初期の役割
    2 何をもって時代区分の基準とすべきか
    3 世界史における考古学的時代区分の諸相
    4 時代区分ができあがる過程
    5 時代区分の功罪

    第6章 考古資料の分類と型式学――資料に秩序を与える意味
    1 考古資料の特徴――遺構と遺物
    2 分類の視点
    3 モノから時間を知る
    4 モノから空間を知る
    5 型式学の運用――名称の決定とわかりやすさ

    コラム3 環境考古学


    第7章 考古学における二つの年代――相対年代と暦年代
    1 様々な時間
    2 相対年代と暦年代
    3 異なる遺物や遺構を組み合わせる相対年代
    4 年号を有する考古資料を利用した暦年代
    5 理化学的分析により暦年代が与えられた実例
    6 モノから年代を知る重要性とその限界

    第8章 考古学で検証する年代の順序――層位学と遺構の切り合い
    1 層位とは何か
    2 土層の区別(分層)はどのように行うのか
    3 層序を利用した時間とは
    4 遺構の重なりは新旧を確定する手段

    コラム4 災害考古学

    第9章 自然科学的方法による年代決定――考古学の理系分野
    1 数値年代を特定する方法
    2 放射性炭素年代測定法(炭素14年代法)
    3 年輪年代法
    4 酸素同位体比年輪年代法
    5 年縞の利用
    6 考古地磁気年代法

    第10章 考古学における年代論争――年代論はどこへ行くか
    1 縄文時代の年代論――縄文時代の始まりと「本ノ木論争」
    2 弥生時代の年代観
    3 古墳時代の暦年代
    4 古代の年代論
    5 年代論の今後

    コラム5 認知考古学


    第III部 考古学研究でわかること

    第11章 考古学と文献史学――歴史を研究する多様な方法
    1 考古学と史料
    2 木簡の調査と研究
    3 漆紙文書・墨書土器・刻書土器
    4 金石文と墨書
    5 文書行政と硯
    6 考古学と文献史学との関わり

    第12章 考古資料の解釈(1)――資料分布とその変化は何を表すか
    1 考古資料の分布とは――資料の空間的位置
    2 分布の対象と類型
    3 遺跡内分布と遺構内分布――遺構配置と遺物の原位置
    4 「無分布」の意味
    5 資料分布は何を表すか

    コラム6 求められる遺物・遺跡の保存・活用とは

    第13章 考古資料の解釈(2)――遺構論
    1 遺構を解釈する基本
    2 墓をめぐる解釈
    3 建物をめぐる解釈
    4 出土遺物をめぐる解釈
    5 遺構の解釈のまとめ

    第14章 考古資料の解釈(3)――型式差が表す人間集団の正体
    1 考古学で理解できる人と社会
    2 考古資料の集合体から人間・文化集団を復元する
    3 個人を語る
    4 物質文化と格差
    5 年齢と性別
    6 考古資料と家族

    コラム7 考古学者として働く道

    付録1 ブックガイド
    付録2 考古学の学習と文献
    図版出典一覧
    索 引

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著者プロフィール

2022年2月現在
日本大学教授

「2022年 『考古学概論 初学者のための基礎理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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