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本 ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784623093182
作品紹介・あらすじ
日本で最も多くの酒蔵があり、多様な日本酒が造られている新潟県。その知の拠点として、地域のみならず、世界の発展に資する役割を果たしてきた総合大学である新潟大学では、2018年から日本酒について、全学問領域を網羅した世界初の日本酒学の確立に取り組んできた。本書では、その結実の一つである名物講義「日本酒学」の内容を収録。製造から販売、文化、歴史まで、本格的に日本酒を学びたいすべての人に贈る1冊。
感想・レビュー・書評
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大学で複数教員が講師をすると、バラバラな内容になりがちである。
日本酒企業の経営環境の構造変化などのように大きなテーマに絞るべきだったと思う。
アラカルトにいろいろな知識が得られるものの、大量の情報をコンパクトな本にすべて入れた結果、いささか読みにくい。
テーマほ絞るべきとの主張と矛盾するが、日本酒と料亭・花街の関係について扱っているのは興味深い。
本書は料亭建築は大広間が特徴だという。個人的には、2階建て、3階建てが平屋の一般建築にはない特徴だったのではないかと推測している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は、新潟大学の教員が中心となって執筆した「日本酒学」に関する書籍である。様々な視点から各分野と日本酒との関わりを論じており、どの学部の学生が読んでも楽しめる内容となっている。
本書には2つの使い方があると考える。第一に、専門外の分野と日本酒との関わりを広く浅く知ること、第二に、興味を持った分野の視点から自主的に深く研究することである。日本酒という新潟の伝統品と、自己の専門性を組み合わせて、卒業研究をするのも面白いと思う。
新潟大学日本酒学センター編 ミネルヴァ書房 2022年4月
中央館2F : 日本酒学コーナー 588.52//N72
https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC13373461?caller=xc-search -
日本酒の製法を基本として、その歴史、経済性、といった社会面での分析、マナーなどの文化的な側面、酔いなどの生物学的な観点からの分析など、多面的な切り口の話題がまとまっている良書。大学の講義ということもあり、内容にも信頼性が持て、参考書として役に立ちそう。
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女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000058276
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メディアで紹介されていて、気になっていた講義内容。学術書なので、気軽に面白くではないが、日本酒を軸にいろいろな視点を学ぶことができる。