社会教育新論 「学び」を再定位する

  • ミネルヴァ書房 (2022年4月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784623093366

作品紹介・あらすじ

人生100年時代のいま、
「学び」を社会に実装する必要がある。
そのためには何が必要だろうか。
社会基盤としての「社会教育」のあり方を
問い直す議論の出発点がここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 序 論 「学び」を社会に再定位する――本書の課題
     1 当事者性を問い返す
     2 行き場のない社会
     3 地域社会とは何か
     4 信頼と自治のプロセスとしての地域
     5 学校教育と社会教育
     6 社会教育を再考する
     7 社会教育における「自由」
     8 「学び」を再定位する


     第Ⅰ部 「学校」をかんがえる

    第1章 地域から学校を組み換える
     1 変革を迫られる学校
     2 学校と地域の関係に関する改革動向
     3 問われる地域の位置づけ
     4 課題と展望

    第2章 学校の「公共性」を問い返す――民間教育事業者との連携の意味
     1 学校教育における「多様な担い手」の登場
     2 「民間教育事業者」とは何者か
     3 学校教育の「新たな担い手」としての「学習塾」の登場とその意味
     4 「民間教育事業者」はいかにして学校教育の\ 「担い手」になっていったのか
     5 「学習塾」はいかにして学校教育の「担い手」に なっていったのか
     6 教育学で「学習塾」はどのようにとらえられてきたのか
     7 社会教育的な観点から変容する「公共性」をとらえ返す

    第3章 アソシエーションは可能か――自治団体としてのPTAを考える
     1 戦後PTAはなぜ導入されたのか
     2 教育の分権化に向けて:PTAと地域の関係
     3 自治団体としてのPTAを問い直す


     第Ⅱ部 「自治」をあらたにする

    第4章 社会教育施設と自治の創造
     1 第二次大戦後の社会教育施設
     2 各施設の現在とその理念
     3 集まることの意味
     4 集まれない今

    第5章 社会教育における仮想空間のインパクト――オンラインによるコミュニティの形成と公民館
     1 社会教育における「オンライン公民館」の意味
     2 公民館とはなにか
     3 オンライン公民館の登場
     4 対面実施とオンライン実施の相違点
     5 オンライン公民館のインパクト

    第6章 教育と福祉を架け橋する――学びと自治による地域のあり方
     1 20年後の私たちの暮らしはどうなるのか
     2 コロナ禍が露わにした「セーフティネット」の脆さ
     3 社会教育と福祉の結合
     4 教育と福祉の結合がつくりだす地域のセーフティネット
     5 学びと自治を基盤とした地域づくり


     第Ⅲ部 「青年」をふりかえる

    第7章 青年の職業的社会化――専門学校における学びを対象として
     1 専門学校における教育・学びについての誤解
     2 専門学校における教育・学びの特徴とは
     3 専門学校教育における学びを通して得られるもの
     4 職業的社会化概念の射程

    第8章 「地方」出身の青年にとっての「地元志向」を考える
     1 「地方」出身者にとっての「地元」
     2 「地元志向」は避けるべき?
     3 「都市」と「地方」の非対称性と「希望」としての教育
     4 「希望」を具体化する「標準的」キャリアと 「地方から都市へ」の自明視
     5 既存の価値観を相対化する社会教育学の方法論

    第9章 闘争から共生へ――都市青年の生き方へのまなざし
     1 孤立する青年の生きづらさ
     2 「青年」とは何者か
     3 断絶と闘争の青年観
     4 青年の社会参加の実態
     5 共生としての生き方


     第Ⅳ部 「学び」をおきなおす

    第10章 「声」の教育方法――文字・眼の普遍性・抽象性から声の具象性へ
     1 教える者と教えられる者
     2 書き言葉を基本とした「語り」
     3 口演童話の誕生と発展
     4 松美佐雄の童話論
     5 子どもたちの姿
     6 子どもと教師の関係
     7 現代の教育への示唆

    第11章 余暇(レジャー)と社会教育の関係を見直す――「シリアスレジャー」の再発見
     1 公民館の利用実態
     2 日本における「余暇」の流行と衰退
     3 余暇観の多様性
     4 シリアスレジャーを通じたself-cultivationと社会教育学

    第12章 「学び」という運動――自治と当事者性の基盤として
     1 当事者性のズレが生み出す駆動力
     2 PDCAサイクルからAAR循環運動へ
     3 ワークショップという「形式」と「ことば」を介した循環

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著者プロフィール

- 編者
牧野 篤 / 大正大学 地方創生学部 教授
李 正連 / 東京大学 大学院教育学研究科 教授
新藤 浩伸 / 東京大学 大学院教育学研究科 准教授

- 著書
上原 直人 / 名古屋工業大学 大学院工学研究科 教授
大野 公寛 / 島根大学 大学院教育学研究科 講師
鈴木 繁聡 / 大同大学 教養部 講師
入江 優子 / 東京学芸大学 教育インキュベーション推進機構 准教授
松田 弥花 / 広島大学 人間社会科学研究科 准教授
馬 麗華 / 華東師範大学教育学部 准教授、上海終身教育研究院客員研究員
娜仁 高娃 / 山西大学教育科学学院 准教授
山口 香苗 / 秋田大学教育文化学部 講師
鷲尾 和彦 / 東京大学 大学院教育学研究科 生涯学習基盤経営コース 博士後期課程

「2025年 『新たな社会教育像を描く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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