よくわかる教育心理学[第2版] (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ)
- ミネルヴァ書房 (2022年3月22日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623093786
作品紹介・あらすじ
本書では、子どもが学び適応していく過程について理解し、子どもを支援していくために求められる知識を学ぶ。学びはどのように行われ子どもは何を見出していくのか、子どもが社会に適応していく際どのような問題に行き当たるのか。教師として知っておきたい知識と対応について、現場で活かせるようわかりやすく解説する。旧版の修正とともに新項目も加え、日々状況が変化する教育現場に合わせた改訂版。
感想・レビュー・書評
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https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/559438詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Ⅰ 教育心理学の考え方
1 教育心理学:学びと適応を支える
2 レディネスをふまえる:成熟論的アプローチ
3 経験がもたらす可能性:行動主義的アプローチ
4 認知的葛藤が認識を高める:構成主義的アプローチ
5 知識獲得としての学習:認知心理学的アプローチ
6 発達の最近接領域:社会文化的アプローチ
7 場と結びついた学び:状況論的アプローチ
8 身体と物理的環境の相互作用を通した学び:生態学的アプローチ
Ⅱ 学びの場とその移行
1 学びの連続性:スムーズな移行と接続
2 生活の中での学び:家庭での学び
3 遊びを通した学び:幼稚園・保育園・認定こども園での学び
4 学びの基本:小学校での学び
5 学びの深化:中学校での学び
6 進路の選択と自己発見:高校での学び
7 学校外での学び:習い事や塾
8 主体的な学び:大学での学び
9 学校教育の多様な形態:時空の広がり
10 働くことの学び:仕事の中での学び
11 学ぶ楽しみ:生涯学習の学び
Ⅲ 学びの理解1 学びの意欲
1 動機づけ:どうやってやる気をだせばよいか?
2 内発的動機づけ:興味や楽しさからひきだすやる気
3 原因帰属:なぜやる気がでないか?
4 学習された無力感:自分でできるという気持ちの大切さ
5 自己効力感:実際にできるのと,やればできるというのは違う?
6 学習目標:やる気を支える目標
Ⅳ 学びの理解2 学びのしくみ
1 記憶のメカニズム:どのように覚えるのか?
2 知識:物事の知識とやり方の知識
3 作業記憶:問題解決の場
4 メタ認知:自分は分かっているのか?
5 実行機能:目標に向かって努力することを支える基盤
6 問題解決のモデル:どのように問題を解くのか?
7 領域固有性:学びは一般化できるか?
8 熟達化:より速く,よりうまく
9 9歳の壁:具体から抽象へ
10 学習スキル:学びの基礎技法
11 自己調整学習:自律的な学び
12 分散認知:学びの共同化
Ⅴ 学びの理解3 学びの諸相
1 リテラシー:文字の獲得
2 文章読解:読みと理解
3 文章産出:どのようにして文を書くのか?
4 計数:数量の認識と数えること
5 初期算数:指を使ったら計算できる?
6 バグ分析:考えの間違いを明らかにする
7 既有知識と理解:知識に縛られる
Ⅵ 学びの支援1 学びの開発と体系化
1 授業過程:授業でどう学んでいるのか?
2 授業づくり:何をどう教えるか?
3 カリキュラム:学びを体系化する
4 カリキュラムの開発と評価:教育課程をつくる
Ⅶ 学びの支援2 主体的な学びの授業
1 発見学習:自分で答えや解決法を見つける
2 有意味受容学習:既有知識に組み込む
3 仮説実験授業:科学研究のシミュレーション
4 協同学習:助け合いで学ぶ
5 プロジェクト学習:自分たちの課題を追究する
6 オープン・エデュケーション:壁のない教育?
Ⅷ 学びの支援3 個に応じた学びの援助
1 プログラム学習:個に応じたステップ学習
2 完全習得学習:みんなが分かる
3 習熟度別学習と小集団学習:学びへの工夫
4 ティーム・ティーチング:補い合う指導
5 適性処遇交互作用:個人の特性に応じた教え方
6 知能検査:知的な個人差をとらえる
7 多重知能理論と情動的知性:多様な知能を生かす
8 非認知能力:乳幼児期の教育の重要性
9 創造性:発想と工夫を育てる
Ⅸ 適応の理解と支援1 自立と社会性の学び
1 虐待:基本的信頼関係をつくる
2 虐待を防ぐ:親へのサポートと早期発見
3 幼児・児童の仲間関係:友達のできる子,できない子
4 生徒の仲間関係:親からの自立と友達
5 性意識と性の受容:男の子・女の子
6 部活動:先輩と後輩
7 行動の善し悪しと思いやり:道徳性と向社会的行動
8 自我同一性の確立:自分を見つける
9 キャリア教育:将来を見つける
10 学級集団とその構造:集団としての子ども
11 学級風土:どんなクラス?
12 教師と子どもの人間関係:期待に応える子どもたち
13 学校行事:個人,そして,みんなで頑張ることによる集団の成長・発達
14 休日の子ども:休みをどう過ごしている?
15 SNSと子ども:依存と予防
Ⅹ 適応の理解と支援2 子どもを支える
1 いじめ:シグナルに気づく
2 不登校:学校がつらい
3 摂食障害:やせたい……
4 非行:居所のなさ
5 学習障害:読めない,計算ができない
6 注意欠陥多動性障害:落ち着きのない子
7 自閉スペクトラム症:コンタクトがとれない
8 精神疾患:心の「病」を理解する
9 格差と貧困/ヤングケアラー:社会から子どもを孤立させないために
10 生徒指導と教育相談:集団と個人へのかかわり
11 アセスメントと援助チーム:援助の手立て
12 スクールカウンセラー:悩みを受け止め支える
13 特別支援教育:教育的支援を必要とする子どもの成長・発達を援助する
14 特別支援教育コーディネーター:関係者をつなぎ,子どもを援助する
15 インクルージョン:ともに生きる
Ⅺ 適応の理解と支援3 学びと適応の評価
1 観察:子どもの日常の評価手段
2 評価:うまく教えられたか,きちんと学べたか
3 テスト:理解をはかるむずかしさ
4 学力:身についた力
5 関心・意欲の評価:やる気を測れるか?
6 ポートフォリオとドキュメンテーション:成果の累積
ⅩⅡ 教師の成長
1 教師の役割:多様な仕事をこなす
2 反省的実践家としての教師:教師という職業
3 正統的周辺参加:エキスパート教師になる
4 実践研究:実践を省察する
5 アクションリサーチ:働きかけと反応のサイクル
6 教師のビリーフ:教育って? 子どもって?
7 教師の認知的枠組み:子どもを見る視点の多様性
8 教師の人間関係:支え,支えられる中で
9 教師の精神衛生:燃え尽きないように
10 感情労働:教師の仕事の特殊性を考える