ロシア文学からの旅 交錯する人と言葉 (シリーズ・世界の文学をひらく 6)

  • ミネルヴァ書房 (2022年5月17日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784623094004

作品紹介・あらすじ

実体化する「境界」に抗して、さまざまな言語・民族・宗教が混在するロシア。その広大な風土のうえに、どのように文学が生まれたのだろうか。
民族や国家の枠組みを超え、交錯する人と言葉を軸に、ロシア文学の広がりと世界へのつながりを詳しく紹介する。各項目の冒頭に作品やテーマの鍵となる原文とその日本語訳を掲げ、最新の知見にもとづき『イーゴリ軍記』からドストエフスキーを経てアレクシエーヴィチまでの作家・作品研究とテーマ研究を見開き2頁で解説。本書は読者を、ロシア文学の「現場」に――その多様な作品・作家・事象へと誘う。「国民文学」の境界を超えて、「ロシア」を世界へ、「文学」を時代や状況へとひらく新しい入門書。

感想・レビュー・書評

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  • <紹介文>
    「研究者の総力を挙げて」という評言は、ふと手に取って拾い読みするだけでも楽しめる、本書の「軽さ」にはそぐわないのだろう。しかし、見開き2頁にこれだけ深く、広い記述を押し込めることができたのは、それぞれの分野の専門家が総力を結集したからにほかならない。とりわけ第?部「コンテクスト:ロシア文学とその周辺」には、類書にはない視野の広さがうかがえる。まさにロシア文学「からの旅」が、そこから始まるのである
    (大平 陽一先生からのコメント)

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00604293

  • ロシア文学の主要作品紹介がメインで,有名どころは一通り網羅している。残りの章ではロシアとその周辺との関連についてまとまっている。

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著者プロフィール

1965年札幌生。東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専攻博士課程退学。
現在、京都大学大学院文学研究科教授。専門はロシア文学・ソ連文化論。
著書に『再考ロシア・フォルマリズム─言語・メディア・知覚』(共編著、せりか書房)、『映像の中の冷戦後世界─ロシア・ドイツ・東欧研究とフィルム・アーカイブ』(共編著、山形大学出版会)、『自叙の迷宮─近代ロシア文化における自伝的言説』(共編著、水声社)などがある。
訳書にイサーク・バーベリ『オデッサ物語』(群像社)、ヴィクトル・ペレーヴィン『恐怖の兜』(角川書店)、レフ・トルストイ「ハジ・ムラート」『トルストイ─ポケットマスターピース04』(集英社文庫)所収、『二十六人の男と一人の女─ゴーリキー傑作選』(光文社古典新訳文庫)などがある。

「2022年 『騎兵隊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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