政治学 概念・理論・歴史

  • ミネルヴァ書房 (2022年11月18日発売)
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本 ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784623094547

作品紹介・あらすじ

本書は、専門分化が進む政治学の世界にあって、各論相互の連関性を重視しつつ、全体像を捉えるものである。政治学を学ぶ上で共通基盤となる知識をおさえ、理論と歴史の世界に初学者を誘う。そのうえで福祉国家論、そしてネオ・リベラリズム と大衆デモクラシーを論じ、一冊で政治学を網羅的に学べるテキスト。

感想・レビュー・書評

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  • 政治学の専門分化が進む中にあって、分野を横断する政治学の共通基盤を学べるようにすることを主眼に、理論や歴史といった観点を重視しつつ、近代以降の欧米を対象として、近代国民(主権)国家、リベラル・デモクラシー、資本主義、福祉国家、グローバル化とネオ・リベラリズム、大衆デモクラシーの再編といったテーマについて論じる政治学のテキスト。このような政治学のテキストでは、分担執筆とされることが多いが、本書は、著者が一貫して体系的な記述を試みているのが特徴。
    重厚な政治学テキストだが、そんなに難解と感じることはなく、リベラル・デモクラシーや福祉国家などについて、特にその歴史的経緯や理論的背景の理解が深まる骨太な良書だと感じた。
    ベーシック・インカムについて、肯定的な筆致で詳しく論じているのも特徴で、勉強になった。
    ただ、「一冊で政治学を網羅的に学べるテキスト」と謳われているが、行政学や国際政治など手薄に感じる分野はあるし、ジョン・ロールズについて取り上げられていないなど何故と思う欠落もあったりして、公務員試験などのために政治学の知識をひととおりつけるといった学習のためのテキストとしては向かないように思う。

  • 東2法経図・6F開架:311A/Sh64s//K

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著者プロフィール

2022年11月現在
法政大学法学部教授,京都大学名誉教授

「2022年 『政治学 概念・理論・歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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