よくわかる比較政治学 (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ)

  • ミネルヴァ書房 (2022年12月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (226ページ) / ISBN・EAN: 9784623094646

作品紹介・あらすじ

比較政治学とは何か、比較政治学を学ぶ意味、比較政治学の歴史、比較政治学の方法論を簡潔に解説する。政治現象を理解するうえで重要なテーマを取り上げ、各章の前半で理論(概念、モデル、タイポロジー、学説史)を、後半で事例(先進国/途上国、明らかに異なる事例等)を扱い、わかりやすく説明する。

感想・レビュー・書評

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  • 比較政治学の主要テーマについて,理論と具体例をコンパクトにまとめた教科書。

  • 比較政治学の研究テーマを網羅し、かつコンパクトに解説している。
    比較政治学に関心をもつ学生だけでなく一般読者にもお勧めできる作品。
    参考文献も充実していて勉強になる。

  • 東2法経図・6F開架:311A/I96y//K

  •  各テーマごとに理論と事例を両方扱っており、理論が理解しやすいのに加え、あまり馴染みのなかった他国の内政も興味深い。
     自分が特に関心を持ったのは、自由民主主義の枠外又はこれを侵食しかねないテーマの章で、権威主義体制、政治的暴力、政軍関係、民族・宗教、君主制、ポピュリズム、クライエンテリズム。各章ごとに本1冊になるだろう。
     「限定された多元主義」と、民主主義の色合いを持つ権威主義。民主主義後の現在の権威主義というタイとエジプトの事例。国家による抑圧又は国家に対する抵抗という双方向の暴力。スハルト時代からの、インドネシア国家暴力の変容。軍のプロフェッショナリズムと政治介入の関係、政治介入の手法・程度。宗教・宗派対立が政治・社会対立の原因か否かの議論、中東・イスラーム地域以外に先進国でもキリスト教民主主義や米宗教ナショナリズムの影響。中東の君主制の頑健性に関する様々な説明、東南アジアでの冷戦と君主制の関係、現在のタイとマレーシア国王と政治の関係。左右ポピュリストの共通点と相違点。イタリアの事例で、本書の時点ではイタリアの同胞が右派第1党としているが、現在では首相を出す第1党。クライエンテリズムと政治体制の関係。

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著者プロフィール

北海学園大学法学部教授。博士(地域研究)。現代トルコ政治研究、比較政治学、中東イスラーム地域研究。主な著作に、『エルドアン時代のトルコ――内政と外交の政治力学』(今井宏平と共著、岩波書店、2023年)、「トルコにおける2017年改憲過程――執政制度の変更はいかにして実現したのか」(溝口修平編著『権威主義化する世界と憲法改正』法政大学出版局、2024年)などがある。

「2025年 『猛威を振るうストロングマン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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