生糸と絹織物のグローバル・ヒストリー 幕末から昭和初期までの製糸業の発展と流通 (MINERVA日本史ライブラリー)

  • ミネルヴァ書房 (2023年4月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784623095452

作品紹介・あらすじ

生糸は綛(かせ)と呼ばれる束にして販売されるが、綛の大きさや仕様は国により、また地方により、様々であった。欧米では、綛をフワリと呼ばれる枠に掛けボビンに巻き取ってから加工していたが、様々な大きさの綛に合うようにフワリを交換しなければならず、煩雑な作業を強いられていた。その中で、1870年代末から日本産生糸の綛は、フワリを高速で回転させるのに最適な大きさ(綛長1メートル50センチ)に統一され(綛の標準化)、フワリを交換する手間を省くと同時に、取り扱い容易な形にまとめられるようになっていった。綛長を1メートル50センチにすることは外国にも広まり、今日の製糸業界でもこれを採用している。製糸業は、日本で最初にグローバル・スタンダードを握った産業だったのである。本書は、日本産生糸が特にアメリカで歓迎され、市場の開拓に成功・拡大していくグローバル・ヒストリーを描く。

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著者プロフィール

2023年3月現在
京都先端科学大学特任教授

「2023年 『生糸と絹織物のグローバル・ヒストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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