ボランティア活動論 (最新・はじめて学ぶ社会福祉)

  • ミネルヴァ書房
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  • 本 ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623096251

作品紹介・あらすじ

少子高齢化と人口減少が進行する今日においては、日常的な暮らしのなかですべての人が支え合い交流する地域共生社会をつくることが求められる。そこで重要となるのが一人ひとりのボランティア活動である。ボランティアに関心のある人が一歩を踏み出すことを支えるため、本書は具体的な活動を取り上げながら参加の方法や必要な心構えなどについても解説する。理論と実践を結ぶボランティア活動の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、少子高齢化と人口減少が進む中で求められる地域共生社会の実現に向けて、一人ひとりのボランティア活動の重要性に焦点を当てた入門書です。

    全体は大きく3部構成になっており、第Ⅰ部ではボランティアの概念や歴史、研究動向について概観しています。ボランティアの役割を社会的な文脈の中で捉え直す視点は示唆に富んでいます。

    第Ⅱ部では、ボランティア活動の範囲や参加方法、心構えなどを具体的に解説しています。活動を始めるにあたっての実践的なアドバイスは、ボランティアに一歩を踏み出そうとする人にとって心強い指針となるでしょう。

    第Ⅲ部では、子育て支援、障がい者支援、災害時の活動など、多様な領域でのボランティアの実践例を取り上げています。各分野の第一線で活躍する執筆陣による生きた知見は、ボランティアの可能性を多面的に伝えています。

    本書の特長は、理論と実践を効果的に結びつけている点にあります。ボランティアの意義を大局的に論じつつ、具体的な活動のイメージを喚起することで、読者の主体的な参加を促しています。

    一方で、各章の内容の濃淡にやや偏りが見られるのは惜しまれます。より平易な語り口があれば、さらに多くの読者に届く内容になったかもしれません。

    とはいえ、ボランティアの世界に導く最初の一歩として、本書は大いに役立つでしょう。監修者・編著者からのメッセージにあるように、できることから始めるボランティアの楽しさと学びを、ぜひ多くの人に味わってほしいと思います。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/570576

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著者プロフィール

元日本女子大学教授

「2020年 『心理学 第5版補訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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