九楊自伝 未知への歩行

  • ミネルヴァ書房 (2024年9月25日発売)
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本 ・本 (386ページ) / ISBN・EAN: 9784623097814

作品紹介・あらすじ

書家であり思想家でもある石川九楊。その生涯はいかなるものだったのか。幼少期の書との出会い、大学での時代・社会との終わりなき闘い。そのなかでの恋愛・結婚、会社員と書家との二重生活、そして東京根岸へ……。書家としての表現の模索と超克、〈書く〉ことを〈筆蝕〉の芸術と位置付けた思想家の苦悩と葛藤、さらには多くの人たちとの「出会い・ふれあい・別れ」。戦後の泡沫のような時代を生き、今なお闘い続けるその人生を余すところなく描く。

感想・レビュー・書評

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  • 石川九楊大全を上野で見て気になってて、本も何冊か読んだんだけど、自伝も出したと知って読んでみた。
    終戦の年に疎開先の福井で生まれ、京大では学生運動というのかな、左翼として活動して、その後企業にも勤めて疎外された労働をし、独立して書家として活躍していく過程。途中の政治思想とかが相容れないので自信満々の言い切りとか気にはなるけど。でも天皇がイギリスの葬式に参列して自壊したという主張とか確かになと思う。奥さんへの愛が素敵。

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著者プロフィール

書家。京都精華大学客員教授。1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。1990年『書の終焉 近代書史論』(同朋舎出版)でサントリー学芸賞、2004年『日本書史』(名古屋大学出版会)で毎日出版文化賞、同年日本文化デザイン賞、2009年『近代書史』で大佛次郎賞を受賞。2017年東京上野の森美術館にて『書だ!石川九楊展』を開催。『石川九楊著作集』全十二巻(ミネルヴァ書房)、『石川九楊自伝図録 わが書を語る』のほか、主な著書に『中國書史』(京都大学学術出版会)、『二重言語国家・日本』(中公文庫)、『日本語とはどういう言語か』(講談社学術文庫)、『説き語り 日本書史』(新潮選書)、『説き語り 中国書史』(新潮選書)、『書く 言葉・文字・書』(中公新書)、『筆蝕の構造』(ちくま学芸文庫)、『九楊先生の文字学入門』(左右社)、『河東碧梧桐 表現の永続革命』(文藝春秋)、編著書に『書の宇宙』全二十四冊(二玄社)、『蒼海 副島種臣書』(二玄社)、『書家』(新書館)、作品集に『自選自註 石川九楊作品集』(新潮社)、『石川九楊源氏物語書巻五十五帖』(求龍堂)などがある。

「2022年 『石川九楊作品集 俳句の臨界 河東碧梧桐一〇九句選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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