百姓と自然の江戸時代 ヒトの歴史に補助線を引く (26) (叢書・知を究める)

  • ミネルヴァ書房 (2025年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (252ページ) / ISBN・EAN: 9784623098040

作品紹介・あらすじ

江戸時代中期、日本列島では耕地面積と人口が大幅に増加し、社会は大きく発展した。しかし18世紀半ばを過ぎると新田開発による成長は終わりを迎え、人々は自然との関係のなかでさまざまなジレンマを抱えるようになった。本書では、江戸時代に書かれた農書を手掛かりに、気象や土地、動植物などの視点から百姓たちの営みがどのように捉えられるかを描き出す。自然の歴史の変遷を人類の歴史の補助線とし、遠い過去からはるか未来に通底する人間社会の根本的な課題を浮き彫りにしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 自然と人間の歴史的関係
    - 自然の視点からのヒトの歴史:
    - 自然災害(地震、津波など)が人類の歴史に与える影響を探求。
    - 自然の力が人間社会の構造や活動にどのように影響してきたかを考察。

    - 江戸時代の農業と自然:
    - 江戸時代の水田社会における稲作の重要性。
    - 水管理が農業成功の鍵であり、百姓たちが水を確保するための努力を続けたこと。

    田んぼと水の管理
    - 水の重要性:
    - 稲は水分を吸収し成長するため、水管理は稲作の成功に不可欠。
    - 用水路の整備と水の供給が百姓の生活に与える影響。

    - 農業実践と水管理:
    - 具体的な農業の技術や方法(例: 水見、取水口の設置)に言及。
    - 水不足や日照りに対する対策の重要性。

    生態系と人間の相互作用
    - 人間と動植物の関係:
    - 人間社会の周囲に生息する動植物の役割と影響。
    - 家畜や淡水魚、野生の動物との関わりを深く掘り下げる。

    - 害獣や虫の影響:
    - 農作物に対する害獣や害虫の影響と百姓がどのように対処してきたか。
    - 環境変化が動植物の生態に与える影響。

    歴史的背景とその影響
    - 農業政策の変遷:
    - 江戸時代における農業政策の変化とその背景。
    - 新田開発や農業の発展が人口増加に寄与したこと。

    - 自然災害と社会の変化:
    - 自然災害(洪水、干ばつなど)が百姓の生活や経済に与える影響。
    - 歴史的な災害が人々の意識や行動に及ぼした変化。

    現代への教訓
    - 現代社会における自然の役割:
    - 江戸時代の経験から学び、現代の環境問題にどう対処するか。
    - 自然と人間の関係を再考し、持続可能な社会を築くための示唆。

    - パンデミックの影響:
    - 新型コロナウイルス感染症を例にとり、自然との関係を見直す必要性を強調。
    - 自然環境の変化が健康や社会に及ぼす影響についての認識を深める。

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著者プロフィール

一九七一年熊本県生まれ。琉球大学国際地域創造学部准教授。東京学芸大学大学院修士課程修了。博士(教育学)。専門分野は日本近世史。著書に『鉄砲を手放さなかった百姓たち』(朝日選書、二〇一〇年)、『江戸日本の転換点』(NHKブックス、二〇一五年、第四回河合隼雄学芸賞受賞)、『茶と琉球人』(岩波新書、二〇一八年)など。

「2021年 『琉球沖縄史への新たな視座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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