コミュニケイション的行為の理論 上

  • 未来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784624010751

作品紹介・あらすじ

フランクフルト学派の伝統を継承し、現代の思想状況を社会学の手法で分析。「言語論的転回」をとげた代表作。ヨーロッパの合理的思考の行く末を巡り生活世界の問題を論じる。
目次
訳者のまえがき
 日本語版への序文
第一部 行為の合理性と社会的合理化
 原著者まえがき
 第一章 序言「合理性問題へのアプローチ」予備的考察、合理性概念と社会学(図一、二〇)
  第一節 「合理性」-一つの暫定的な概念規定
   (1)行為と主張の批判可能性
    (a)認知的・道具的合理性
    (b)コミュニケイション的合理性
   (2)批判可能な発言のスペクトル(確定的な言語行為、目的論的行為、規範に規制される行為、自己表示の叙述、評価的発言、自己欺瞞)
   (3)付論 議論の理論について(過程、手続き、結果としての議論。内的観点対外的観点。議論の形態対議論の領域。妥当性要求と議論の型)
  第二節 神話的世界観と近代的世界観の若干の特色
   (1)M・ゴドリエによる神話的世界観の構造
   (2)対象領域の分化対世界の分化
   (3)P・ウィンチに始まるイギリスの合理性論争、普遍主義的立場をめぐる六つの賛否両論究
   (4)世界像の分散化(ピアジェ)、生活世界概念の暫定的導入
  第三節 四つの社会学的行為概念における行為の世界関連と合理性の局面
   (1)ポパーの三つの世界の理論と行為論的適用(I・C・ジャら-
  第一節 西洋合理主義
   (1)西洋合理主義の諸現象
   (2)合理性の概念
   (3)西洋合理主義の普遍主義的内容
  第二節 宗教的=形而上学的世界像の呪術からの解放と近代的意識構造の成立
   (1)理念と利害
   (2)世界像発展の内的要因と外的要因
   (3)世界宗教の内容的局面
   (4)構造的局面-呪術からの解放と体系的構成-
   (5)呪術からの解放と近代的な世界理解
  第三節 社会的合理化としての近代化-プロテスタンティズムの倫理の役割
   (1)プロテスタント的職業倫理と社会的合理化の自己破壊的範型
   (2)「中間考察」の体系的内容
  第四節 法の合理化と同時代診断
   (1)同時代診断の二つの契機-意味喪失と自由喪失-
   (2)法の二義的合理化
    (a)道徳的=実践的合理性の具体化としての法
    (b)組織構成手段としての法

感想・レビュー・書評

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  • 「読書百遍意自ずから通ず」とゼミ掲示板に先生から激励の言葉。

    そう、まったくわからん。
    どうやら社会学の基本概念をより厳密にして、正確な区分をし、コミュニケイション的行為の理論(正当な了解を目指す理論?)的完成を目指すというのが話の趣旨。合理性の合理性を問う。そんなかんじ?
    前に読んだクラウス・オッフェの『後期資本制社会システム』。あれも全く歯が立たなかった。哲学辞書片手に1ページ5時間とか本当に費やしたことも!たしか3週間くらいかけて1章読み終えたんだっけな。ただ膨大な時間をかけただけあって、何を言っているのかという理解には近づけたように思う。
    先生にその苦労話をしたところ「そうだろうねぇ。でも通読する価値はあるよあれは。」という言葉をもらった。「通読する価値」、まだその段階。理解してやろうなって僕には100年早い。「読書百遍意自ずから通ず」、人生は長い。
    今回はその精神で、わかんなくてもよいからゴリゴリ読み押す戦略をとった。やっぱりわからん。でも、何か違った角度で本を読めたという感覚がある。地図に置き換えて言えば、今までは鼻の先がつくぐらいの距離で地図を見ていたのが、全体をみてやろうという姿勢になった。地図の詳細はわからないけど、何がどこにあるのかぐらいなら分かる。分かる、というよりか、そういう「わかり方」があったのか、という感じ。
    もしかしたら、コミュニケイション的行為の理論って、こんなふうに理解の仕方の距離・角度を考慮する理論であるかも。
    (ちなみに『後期資本制社会システム』は通読してない!)

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著者プロフィール

(Jürgen Habermas)
1929年ドイツのデュッセルドルフ生まれ。ゲッティンゲン、チューリヒ、ボンの各大学でドイツ文学、心理学、社会学、哲学を修め、56年フランクフルト社会研究所のアドルノの助手となり、フランクフルト学派第二世代としての歩みを始める。61年『公共性の構造転換』で教授資格を取得し、ハイデルベルク大学教授となる。64年フランクフルト大学教授、71年マックス・プランク研究所所長を歴任、82年以降はフランクフルト大学に戻り、ホルクハイマー記念講座教授を務め、94年退官。60年代末のガダマーらとの解釈学論争、ルーマンとの社会システム論争、さらに『コミュニケーション的行為の理論』をはじめとする精力的な仕事、歴史家論争以降の多方面にわたる社会的・政治的発言を通じて、ドイツ思想界をリードし、国際的にも大きな影響を与えてきた。2004 年11月に「京都賞」を受賞。邦訳された主な著書に、『討議倫理』、『他者の受容』、『人間の将来とバイオエシックス』、『引き裂かれた西洋』、『自然主義と宗教の間』、『真理と正当化』(以上、小局刊)などがある。

「2019年 『ヨーロッパ憲法論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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