終わりなきパッション: デリダ、ブランショ、ドゥルーズ

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  • 未来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784624011857

作品紹介・あらすじ

エクリチュールの経験はパッション以外のものではない――
デリダやブランショ、ドゥルーズを援用しながら思考し続けた著者渾身の論文集。精神分析をめぐる論文、パウル・ツェランや吉増剛造、宮澤賢治、アンドレ・ブルトン、ロートレアモンを取り扱った書評や論考、書き下ろしとなる人種主義についての批判的考察を収録。

目次
◆目次
I 脱構築の射程
散種としての翻訳――多言語性と脱【-】備給
秘密からパッションへ――デリダにおける文学の問いと来たるべき民主主義
「秘密」をめぐる断片――a` la me+'moire de J. D.
場/名――デリダによる「コーラ」をめぐって
歴史、断ち切られる空虚――『ベルリン・ユダヤ博物館』のための断片×3
隔たり・イマージュ・忘却――デリダによるブランショ
【II】 精神分析の余白に
子供の情景――痛み・これ・リトルネロ
アリアドネ―の奸策
【III】 特異性たちのポエティックス
詩と国境――民族・翻訳・宛先
声・文法・文字――吉増剛造のために
二人、あるいは喪の光景――宮澤賢治における倫理の問い
共【-】存在の宛先――J【=】L・ナンシーのための断片
弔いの政治――反=教科書的教育装置としての『アンティゴネー』
ブルトンにおける〈近代〉――有限性の問い、偶然性の問い
怪物の身体――ロートレアモンと古代唯物論
【IV】 人種主義の問い
 ネイションと内的「差異」――天皇制イデオロギーのもとでの在日朝鮮人

著者プロフィール

1960年東京生まれ。早稲田大学法学学術院教授。詩人。著書に『脱構築』(岩波書店、1990)、『存在と灰:ツェラン、そしてデリダ以降』(人文書院、2004)、『法』(岩波書店、2005)、『終わりなきパッション:デリダ、ブランショ、ドゥルーズ』(未來社、2012)、詩集に『守中高明詩集』(思潮社、現代詩文庫、1999)、『系族』(同、2009)などがあり、訳書に、デリダ『シボレート:パウル・ツェランのために』(共訳、岩波書店、1990)、『たった一つの、私のものではない言葉:他者の単一言語使用』(岩波書店、2001)、『コーラ:プラトンの場』(未來社、2004)、『精神分析の抵抗』(共訳、青土社、2007)、『赦すこと:赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの』(未來社、2015)、ブランショ『他処からやって来た声:デ・フォレ、シャール、ツェラン、フーコー』(以文社、2013年)などがある。

「2016年 『翻訳そして/あるいはパフォーマティヴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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